Illustrator:バグを既知なのが自分だけだとよくないので

今回の、Acrobatアップデートに関する不具合で多くの同胞が吠え面かかれていらっしゃるようで..
 幸いにして職場の「やっちまった」マシンはCS3以降しか入れてないので難を逃れました(アップデート自体は闇雲に飛びついた)。
うかつな割れユーザもかなりの数これで撃沈したんでないかな(いや、必要悪っていう見方ではないですが)

バグついでに。
各アプリケーションが持つバグの中で、過去のバージョンからずっと認識されているにも関わらず、まるっと放置されている物はいくらでもあるわけで、ユーザはこれを情報共有してうまいこと回避しつつ飯を食わねばなりません。
 よね。

で、ふと思い出して検索したけどネット上に見当たらなかったバグ情報を1つ紹介しておきます。今後の迷える検索っ子のために。
 単に自分が検索下手なだけなのかも。まあいいです。
物はアクション絡みなので、これはvar_8.0からのバグということになります。

 【実験】
●Illustratorのアクションを記録します。
内容は、今回の為にわざわざ苦労して作ったキャラ “日焼けくん” を、
ちょっぴり左上に移動するだけの物。
左上に行くぜ、ってんで、判定用に左と上をグリッドに沿わせておいてます



●移動しました。目一杯大股のくせになんともつつましい移動量。



●ここでIllustratorを一旦終了します。
アクション系のバグは、大抵アプリ再起動後に発動・発覚するからです。


で、元通り左上がグリッドに沿った状態から、いま作った素晴らしいアクションを実行。

み、右上だッ!


 【解説】
アクション記録の際に入力した数値(またはオブジェクト操作によって記録された変化量)が
 0 > 数値 > -1
のとき、アプリ再起動後に「マイナス」が飛び、プラスに化けます。
 -0.5°回転するアクションは、再起動すると0.5°回転に化けます。
距離に関わる数値は、pointに換算した上で上記の条件にかかります。プラスになります。
 プラス思考はよい事です。ウチらもアメリカ人のように何事もポジティブに
  しません。


 【対策】
●オブジェクト回転の場合は、元からプラス方向に一回転弱で記録する事で簡単に回避できます。
-0.7° 回転したかったら359.3°と入力しておけば化けません。

●オブジェクト移動の場合は、これも地球をひと回りして反対側から、
というわけにはいかないので、
一旦プラス方向に1point以上の仮移動を記録しておきます。


●しかるのち、- ( 希望の移動量 + 仮移動量 ) ぶんの移動を記録します。
これで数値は-1pointより小さくなるのでバグ回避でけます。


このとおり
(とかいって、ほんとは実行してなくて2枚目の画像をまた貼っただけですが)


シアーなんかも同様でなんとか。

「パスのオフセット」の場合は性質上、プラス方向に一旦逃がした時点でオブジェクトが余分に追加されるので、
最終的に消したいオブジェクトが選択されているタイミングでオブジェクトにメモを付けるように
アクションに記録しておき、最後にそのメモで検索して選択・削除するよう仕向けるとよいです。
何の事かわからない人はアクションパネルのサイドメニューの項目をわざとらしく全部試してみるといいです。
メモ機能やパス格納、警告、中断、など、いろいろ便利になってます。

ただし、ここにもバグ
 オブジェクトの塗りカラーをいじったりしているとメモが消えます
『塗る』と『null』のダジャレが不愉快きわまれり。

時間があるならスクリプトでいいんだけども。
 スクリプト習得に乗り出す前は変態的なアクションばっか作ってました。
  若かった。

One thought on “Illustrator:バグを既知なのが自分だけだとよくないので

  1. Illustrator CS4のアクション不具合。

     以前にもブログで書いたが、普段、浄書作業に使っているAdobe Illustrator。最近までずっとver.10を使っていたのだが、丸数字の「21」以上がテキストデータとして使えないため、買って置い

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