Illustrator:アートボードを「フィッ」とするやつ

ひさびさのイラスター案件ですけども。
ここんとこは図版は専任がいるので自分では微調整ていどしかあまり用がなくて。
でもまあ、アートボードの整備がされてなかったりするですよ。

で、アートボードサイズをオブジェクト(群)に合わせる機能が元からついてますけど。
四辺とも動いてしまうのが都合よくない、という局面がなかなか少なくない。
ので、スクリプト書きました。

アートボード調整じたいは前に自分でもやったことあるんですが、つい予告的にTwitterでぼやいてしまい、
あるふぁさんが140字以内で書いてくださいました(いつもすみませんw)。
あとあれだ、メニューコマンドをいくつか使いたかったのでtenさんのところをがっつり参照しました。いつも助かってます。実際のところココに書かれてないコマンドを使ったんだけど、まあ実際助かりましたw

とりゃえず手間のない範囲でいくつか機能を増やしてscriptUIつけてみました、ということで


ai_artboard_fitter.jsx

MacOSX Yosemite IllustratorCS6とCC2017で動作確認
CS4以降で動く予感がしますが。
ダメならいいとこで落ちると思うので、実行前はなんとなくドキュメントを保存しておいてください。


あそびかた

ダイアログ外観こんなかんじ。

各コントロールとくに説明は必要なかろうかと思います。
だったら見てすぐわかる名前つけろよって話ですけども。
あのーPanasonic製のリモコンとか、そうですよね。「再生」とか「巻き戻し」とか大きく書いてあるよね。。
ま、いいや

プリーズボタンを押すと、アクティブなアートボード
チェックを入れた辺だけがオブジェクトにフィットします。


「アクティブなアートボード」について

説明が必要か微妙ですが、いちおう。
アートボードパネル上でハイライトされているのがアクティブなアートボードです。
アートボードツールでドキュメントウィンドウ上で直接さわって切り替えることもできます。
アートボードツールを持ったとき、点線で囲まれているのがアクティブなアートボードです。


「オブジェクト全体」について

説明が絶対必要だと思うんですが、

アートボードオプションの標準機能「オブジェクト全体に合わせる」は、「隠す」されたオブジェクトを無視します。

でも非表示レイヤー中のオブジェクトは無視されません。
サブレイヤーはというと、これもレイヤーと同様、無視されません。
この意味のわからん仕様を踏襲するためにムダに苦労するハメに。。

とにかく、仕様としては自分の用途にそぐわない&まったくもって気にくわないので、
隠すだろうがレイヤー丸ごとだろうが、当スクリプトの初期値では非表示オブジェクトはすべて無視するように設定してございます
標準機能通りの仕様で使いたい場合はチェックボックス「include〜」をオンにしてくださいまし。

※図版の色味が全体にくすんくすんしているのは、スクショをCMYKドキュメントに配置してしまったせいですorz

InDesign / Illustrator:インデント値を字数で入力したい

 

ことってありますよね。問答無用で。
まあ、級/歯を脳内でミリ換算できて当たり前の業界ではあるんですが、
ウチはもう10Qと12Qしか愛せないっ。
「11Qの2w落ち」とかで既に電卓ラブです。理屈だけわかってればいいんです。…たぶん。
で、現場に、どっかから摘んできた野生のスクリプトがあったので、
そこから着想だけいただいて自分なりに突貫で書いてみました。
自分で拾った物でもなく、コード内にクレジットがないのでほんとにどなたの物やら。でもいいなあこれ。


id_indentSetter.jsx

Yosemite、InDesignCS6で動作確認済み
たぶんCS3でも動きます。たぶん。


ai_indentSetter.jsx

Yosemite、IllustratorCS6で以下略
たぶんCS3ぜんぶで動きますたぶん


あそびかた

原稿です。手近なウェットティッシュの注意書きを書き写しました。
華麗なブラインドタッチで。

テキストフレームをひとつ、もしくはテキストを一部選択してスクリプトを実行。
選択ハニーに絡む段落群が処理対象となります。

実行すると、かわいいダイアログが出ます。
一見、豆腐屋さんのようですが
各入力欄は、InDesignの段落パネル内のレイアウトにならっています。

必要な欄に、数値だけ入力します。空欄は無視されます。
(このため、既存インデント値とのバッティングにはご注意
数値は、段落先頭文字の何文字分、という値を入れます。単位はいりません。
段落前後のアキは、行送り値の単位を数字だけ入力します。
入力が終わったらプリーズボタンをカチ。リターンキーでも大丈夫です。

段落ごとにインデントがかかり終了。
インデント量は段落ごとに先頭文字サイズで計算してます。意味あるかわかりませんが…

ほか、単位つき入力の受け入れとか、現状から相対値で増減とか
いろいろ付けようと思ったんですけども。
一旦最小限でお出ししますっす。
オリジナルの段落パネルと使い分けてやってくだされば。


2017.06.21

で、ちょっとの書き換えでイラスターでも動いたのでそうしました。
・最終行インデントがない
・段落前後アキは元から行送り値の単位と合致しているので割愛
・処理するテキストフレームは1つだけ(めんどい)、もしくはてきとうに文字列を選択して実行
という差異があります。


というわけで、仕事をさっさと済ませて、1本早い電車で帰りましょう(3〜4分?)。
コード内のapp.scriptPreferences.measurementUnitプロパティについては、
あるふぁ(仮)さんより教えていただきました。いつもありがとうございますー。

おうん…おうごんひ

組版・出力オペレーターでなくなってから2年経ちます。
もう文字組みのこと半分忘れてます。
現在は純度100%の制作オペレーターなんですが、会社の名刺にはデザイナーと書かれてしまっています。
そして、日々ダサい物を量産しております。
このままではいかん。でもこのトシからどうにもならん。でも少しでもなんとかしないと。

そんな折、ひどぐち先生のご著書を入手しまして
161024

もりもりっと読み進めてたんですが、ものの30ページもいかず読む手が止まっちまいまして。
というのも、P.26で記載された黄金比・白銀比にピピンと来てしまったもので。
黄金比しゅごい。

今までなんとなーくの比率で分けてたものを、もうちょっと意識してみようかな、と思いました。
というわけでスクリプト書きました(なぜそうなる)。


ai_goldenRatioMaker.jsx

MacOSX 10.9.5 IllustratorCS6で動作確認。
動かない環境の方は泣いて我慢しましょう。


 

あそびかた

なにか単一のオブジェクトを選択しといてください。
単一のグループも単一オブジェクトと見なします。
ここはひとつ、長方形などが望ましいです。
ていうか長方形がいいです。
むしろ長方形じゃないとだめかもです。実際なんでもいいです。
161024a

スクリプトを実行すると、なんかかわいいのが出ます。
※現状、このあと単一オブジェクトの選択ハニーがないと動きません。
161024b

何もいじらず、そのままPleaseボタン(リターンキーでも可)を押してみると
オブジェクトの縦横サイズが黄金比になります。
やったー。
(図中のガイド線およびサイズ比の数字は目安に置いたもので実際は生成されません)
161024c

各コントロールの大まかな説明。
下半分は「黄金比」⇔「黄金分割」によって表示が切り替わります。
「黄金分割」で、任意方向にオブジェクトを分割します。
「間隔」はミリメートル限定ですが分割時にアキを入れれれます。
161024d

たとえば、
・白銀比 ・白銀分割 ・間隔:3mm
・狭/広 ・ヨコに
としてプリーズするとこのように。
黄金比リサイズ後であれば、間隔が0mmだと片方は正方形になる勘定です。
161024e

たぶん、いつか、なんかの役に立つ気がしないでもないです。
たぶんたぶん。