InDesign:画像と親フレームの変形基準点同士を整列するやつ、15年ぶりに修正

ものかのさんが何かしてたのをたまたま見かけてしまい、
昔そんな感じのスクリプト書いて、今でも使ってますよ、と動作確認したらちょっぴり不自由だったので、すこしだけ書き足しました。
あらためて。

fitAnchors.jsx


あそびかた

あらかじめ、変形パネルやコントロールで、変形基準点を確認しておきます。この基準点が整列基準点になります。
そいで、画像か、画像の親フレームを選択して実行。複数まとめていけるはず。
すると、親フレームと中身の変形基準点が合わさります。
こんなかんじ。回転かかってても大丈夫なはず。

というのを書いたのが2010年11月ごろだそうで、shagとか着手するよりも前なので、もうまったく内容を覚えとりません。はー。

しょぼめにAdobe Exchangeデビューしました

CEPエクステンションパネル というのを、今までいくつか作ってまして。
つっても、ほとんどはNDAありの受注ものなので世に出せないんですが。
一般公開しているものは、gyogyomojierjsxTimer あたりがそれです。

こいつら、Adobe Exchangeに有償公開(マーケットプレイス出品)するには年貢を納めないといけなくて、めんどうなのでBOOTH頒布という形を取らせてもらってまして。
外部サイトで頒布するデメリットは、インストールの手順が直感的でないこと。慣れればなんてことないんだけど。
ひとつ、Creative Cloud デスクトップアプリから入れられるものを用意して、
そして全世界にモテてみたい。そしてドルがもらえるおいしい仕事を受注したい。
…などとはツユほども考えていませんが、まあ、やってみたかっただけ。

そんなわけで、ちょっと肩慣らしに無償のプラグインをひとつアップしてみました。
一度リジェクトされましたが、ようやく承認されての公開です。
ついったーでねちっこくチラ見せしてたやつです。
よかったら使ってみてー。
IllustratorとInDesignで動きます。Photoshopのことは忘れましょう。

alignXY

世界的には「alignXY」という名前だけど、
日本人の皆さんには「タテヨコいっぺんに整列」って出ます。
かわいらしかろう。

パネルの余白が気になる人は、まだまだですね(何がよ)。
標準パネルの最小サイズに合わせてあります。これより小さくしてもいいことがなくて。

v1.1.1より、空きスペースに操作の不安を和らげるポエム(違う)を入れました。


あそびかた

インストールしたら、メニュー ウィンドウ > エクステンション から出してください。

使い方の説明は、とくにありません。…と言いたかった。審査時の申し送り欄にも “Nothing.” って書いたんだ。
そしたら検証にヘンな使い方されて、動かないからダメーって差し戻された…

2つ以上のオブジェクトを選択した状態で、ボタンを押してください。
タテヨコいっぺんに整列できます。それだけのやつです。
Illustratorでは、標準の整列パネルで設定してある整列先が効きます(アートボードに整列、選択範囲に整列、キーオブジェクトに整列)。
InDesignでは、標準の整列パネルで設定してある整列先は効きません。キーオブジェクトだけは使えます。
これ、独自に設定できるようにしてもよかったんだけど、逆に混乱を招きそうなので作りませんでした。
シンプルなままにしたかった。

v1.1.1より、アプリ標準の整列パネルでできること全部できるようになりました。
Illustratorではアンカーポイントの整列にも使えます。
InDesignでも[マージン、ページ、スプレッド]などの整列先が効くようになりました。あらかじめアプリ標準の整列パネルで設定しておいてください。


このプラグインは機能よりもUIのボタンアクションに一番チカラがこもってます。
マウス重ねたり、カチしてみたり、標準パネルと遜色ないものをめざしました。
そう、何もしないで作ったやつは、遜色あるんですよ。これ、わざわざ言わないとわからないやつ。
ぜひ見比べてみてねー。
(でも、あんまり厳しい目では見ないでねー…)

InDesign:イラスターの「グリッドに分割」をInDesign用にマネして作ってみたよ

どうもどうも。最近内職きてません。地味に勉強などがんばってます。

昨年末の「朝までイラレ 4」をリアルタイムで少し見てたんですが、その中のいっこ
C3-8「目的達成のためのグリッドレイアウト活用術」(たじまちはるさん
…が、チラシ作りでもがいてた自分のニーズに刺さって。
事前にTwitterで募集してたバナーチャレンジで添削いただいた時も、このグリッドレイアウトが見た目にわかりやすくてすごくよくて。

古くは「段組設定」という名前だった機能、いま「グリッドに分割」なのね。
むかし集版やってた時代は「使う長方形」としてたくさん使ってたけど、「あてがってみる長方形」として使ったことはなかったんでした。
かいつまむと、選択オブジェクトを均等幅の長方形に分割する機能。
これ、InDesignに、ない。

もしかして若者のInDesign離れはこのせいかもしれない。知らんけど。
と思って、「グリッドに分割」の模造品をScriptUIで作ってみました。ScriptUIも久々で、2日ちょっとかけてしまった。

id_gridSplitter.zip

ver_a 2025.03.05 とりあえず段数制御だけ作ってみた
ver_b 2025.03.06 段数フィールド上で矢印キー上下の操作に対応
ver_c 2025.03.06 段数フィールド上のTabキー入力で行/列のフィールド移動に対応(ものかのさんリクエストによる)

本家に比べてちょっと外観がシンプルだけど、反響によっては割愛した箇所も作り込むかも。


あそびかた

対象オブジェクトをひとつ選択してからスクリプト実行するとコレ出ます。
本家はモーダルダイアログなんだけど、InDesignではダイアログ出現中はオブジェクトを編集できない(なのでプレビューができない)ので、クローズボタンのついたパレットで代用してます。
いちおう、リターンキーはOKボタン扱い、エスケープキーとクローズボタンはキャンセルボタン扱いとしています。
ぶさいくな上下のボタンはshiftキーで5ずつ増減します。

こんなかんじで。

中身はというと、筋肉で動かしているので、プレビューだけしてキャンセルしても、ドキュメントの取り消し履歴を汚染します。ここは割り切ってあきらめます。

本家と違い、できあがった長方形群はグループになっています。そのほうがいいかと思って。
テキストフレームを均等幅のセルで埋め尽くす案もあったんだけど、やっぱりさわれる長方形がいいかと思って。
そんなかんじです。

まあ、自分としても、チラシ作りは今後もたぶんイラスターでやるんですけど…