InDesign:点線のメモ

解像度のやつが途中だけど、ちょっと別のもの挟みます。

テキスト中の「□」を点線に、という地味に泣ける訂正指示がきて、
点線をいじくったのをメモしときます。
たぶんもっと詳しく解説している所はあると思うけど、まあ自分用で。

いわゆる点線はプリセットが3種。
このうち、(3 & 2)と(4 & 4)は線幅に応じたピッチとなります。
InDesignの点線は始点、終点、角などの距離に応じて勝手にいい感じになるですが
(Illustratorでは角に線分がうまく乗るようにするかの切り替えができる)
(3 & 2)は、線分が線幅の3倍、間隔が線幅の2倍、という意味です。
(4 & 4)も同様の読み方。
このほか、自分で定義できるカスタム線種も、線幅に応じて変化します。

で、なんもない「点線」というのが区切り線を隔ててぽつんとあるですが。
これは線幅に依存しません。常に線分2mm、間隔2mmを基準として上記の調整が入るみたい。
日本語版の環境だけで試しているので、他言語環境では異なる可能性はありますねえ。

というわけです。
ふだん仕事ではほぼ決まった線幅しか使ってこなかったので、このへん無頓着でした。
賢くなっちゃったね。
いや、たぶんみんな当たり前に知ってるんだよねこれ。ほんとに無頓着でした。ハハハ。

で、で、大石さんががっつり検証されてたので貼っておきます。助かるー!
InDesignにプリセットされている線種いろいろ

「画像解像度」の理屈がわからない人にどこまでわかってもらえるかわかるためのテスト(3)

前々回の続きの前回の続きです。

にったんおさらい

Photoshop上の画像の表示は、画像ファイルの画像解像度がいくつだろうが関係なく、1ピクセルをディスプレイの1ピクセル分の大きさで表現、つまりピクセルを等倍表示した状態が100%表示となります。
なので、「ピクセル数は変えないまま解像度だけを変更して、寸法がそれに応じて変動するさま」を見守るには、Illustratorなどに配置してみるのがてっとりばやいんよ、という感じでやってきました。

ピクセル数が固定された場合(再サンプルなしで画像解像度をいじった場合)、解像度を上げると寸法は小さくなる、解像度を下げると寸法は大きくなる、を説明した気になっています。
というわけで、続きです。

「再サンプル」にチェックを入れて解像度を変えてみる

というわけで、今度は「再サンプル」にチェックを入れていじっていきます。
これにより、入力した幅・高さと解像度はほぼ連動しなくなります。
…「ほぼ」ですよ「ほぼ」。

てきとうな画像ファイルを開きます。なるべく小さめのかわいいやつがいいです。
すこしズームして、ピクセルのガタガタが見えるようにしておきます。

例によって「画像解像度」を開き、

例によっていじりましょういじりましょう。

  1. 「再サンプル」のチェックを入れる
  2. 縦横比の保持をオフに
  3. 幅・高さの単位を「%」に
  4. 「解像度」の値を半分に(元が 72 なら 36 に)

で、OKボタンを押す前に(押しちゃった人は取り消してもっかいやってください…)
3 の、幅・高さの値(赤線囲み内)を眺めてみて。
単純に50%になるはずですが、
中には、なんだかハンパな値になった人もいるかと思います。

なんでなのよーっ

なんでか

きっちり50%にならなかった人は、「キャンセル」ボタンを見ながら optionキー(Windowsは altキー)を押してみましょう。
「キャンセル」ボタンが「初期化」に変わったらクリック。
すると、いじる前の状態にもどります。

で、「寸法」のところを確認。

幅・高さのうち50%にならなかったほうのpixel数が、奇数になっているはずです。
画像の最小単位はピクセルです。ピクセルは小数にはできません。
なので強制的に四捨五入されたわけです。
これが冒頭でほのめかした「ほぼ」の部分です。連動はしなくても影響は受ける場合がある、と認識するとよいです。

あらためて 1〜4の手順で解像度を半分にしてOKボタンを押します。
画像の表示倍率はそのまま、なのでピクセルのガタガタっぷりもそのままでで小さくなります。
わかりにくいと思ったら、ねこのヒゲのあたり見比べてみてください。

んじゃ次。

「再サンプル」にチェックを入れて幅・高さを変えてみる

直前の、解像度を落とした画像をそのまま使います。

  1. 「再サンプル」のチェックを入れる
  2. 縦横比の保持をオン
  3. 幅・高さの単位をmmに
  4. 幅・高さ どちらかの値をてきとうに3〜4倍ぐらいに

これもOKボタンはちょっと待ってください(またまた押しちゃった人は取り消してもっかいやってください…)
「画像解像度」ウィンドウの左半分はプレビューになっているので、
元画像と並べて、なるべく同じ大きさになるよう調整してみます。なんならウィンドウサイズも変えられます。
ねこの場合、またヒゲがわかりやすいですね。ガタヒゲがヌメヒゲになりましたねえ。

OKボタンを押すと、ズーム倍率はそのままで、まあでっかくなります。
(びっくりしてすぐ閉じちゃったのでスクショありません)
んじゃ次。

「再サンプル」にチェックを入れて解像度を変えてみる

画像は前の工程で解像度をいじったのを取り消すか、開きなおします。

いじりましょう。

  1. 「再サンプル」のチェックを入れる
  2. 解像度を上げる(例では 72 を 350 にしました)

OKしたら別名保存します。

元画像と、解像度を上げて別名保存した画像を2つともIllustratorに並べて配置してみます。
幅・高さはいじっていないので、見た目(ほぼ)同じ大きさで配置されます。
ピクセルのツブツブが見えるまでズームしてみます。

配置寸法(ほぼ)そのまま、ピクセルの大きさが違う。
解像度「だけ」を上げたから、です。

大まとめ

これまでの(1)-(3)を、おおざっぱにまとめます。
・画像の「解像度」はピクセルの大きさ、というか小ささを表す
・高解像度:ピクセルが小さい(絵柄が細かい)、低解像度:ピクセルが大きい(絵柄が粗い)ということ
・最終的な解像度は配置寸法とピクセル数で決まる
・画像に与えた解像度(ppi)だけでは使えるか使えないかの判断はできない、してはいけない


次回、
よくある(と思う)思い違いについて触れます。
得意先にキーキーとダメ出しされたとき、自分が悪いのか先方がおかしな事を言っているだけなのか、
の溝が埋まればいいなあ、と。
それでおしまいにします。
つづく

「画像解像度」の理屈がわからない人にどこまでわかってもらえるかわかるためのテスト(2)

前回の続きです。

いったんおさらい

3度目の使い回しになりますが、配置先で同じ画像を大きく使うと解像度は下がり、小さく使うと解像度は上がります。

…から、それぞれ1ピクセルだけ抜き出してみると、こんなかんじです。

ピクセルが小さい → 細かい、解像度が高い
ピクセルが大きい → 粗い、解像度が低い
ということです。


いきなりまとめ

・画像ファイルに設定した画像解像度は原寸100%で配置した時のもの
・同じ画像ファイルでも解像度は配置寸法に応じて変動する


先にまとめてしまっちゃいましたが…
以下しつこく検証していきます。

Photoshopで画像解像度を変えてみる

まどろっこしいですが、今度は配置先でなくPhotoshop上で画像ファイルを直接いじってみましょう。
てきとうな画像を開きます。いつものですけど。

そして「画像解像度」。
これは自分の画像なので、みなさんの手元の画像は値は違っているかと思います。

では、いじりましょういじりましょう。

  1. 「再サンプル」のチェックをはずす
  2. 「解像度」の単位を「pixel/inch」に
  3. 「解像度」の値を 1 に
  4. 幅・高さの単位を「inch」に
  5. 「OK」ボタンはまだ押さずに観察

の結果。

前回でやったとおり、解像度 1ppi は「1インチあたり1ピクセル」なので
1ピクセルの大きさは1インチ」となります。
それで幅・高さの表示をinchに変えたので、「寸法」のところで確認できるpx(pixel)の数と一致しました。

「OK」ボタンを押して「画像解像度」の変更を確定します。

この操作で、解像度を 72ppi から 1ppi に変えました。
画像の見た目、変わったでしょうか?

\ 変わってませーん /


解説

今回、「再サンプル」を無効にしました。この場合、画像のピクセル数は変更されなくなります。
それで解像度を上げ下げすると、幅・高さが自動で下げ上げされることになります。
逆に幅・高さを上げ下げすると解像度が自動で動きます。
これは配置先で配置寸法を変えた動きとおなじ理屈となります。


解説の解説

「でも幅と高さが変わったのに画面表示は変わってないじゃんすか」
と疑問が沸いた方は、お目が高い。と同時に、まだ知らない。
Photoshopで画像を表示するときは、ディスプレイ(モニター)のピクセル等倍表示が基準の「100%」なのです。
解像度も幅も高さも関係なく、ピクセルの表示が拡大縮小されているか、が表示%の指標となります。

画像の最小単位はピクセル、ディスプレイ表示の最小単位もピクセルです。画素ともいいます。
ディスプレイ解像度はPCからの設定で変えられますが、 Photoshopいじってる最中にディスプレイ解像度は変えられません(再起動しろと言われてしまいます)。
なので、ここではディスプレイ解像度は固定されたものだと考えます。

なので、ピクセル数が変わらない限りは、Photoshop上では見た目は変わらない、ということです。


解説の解説の解説

単純な例で、200%拡大表示したとき、画像の1ピクセルは、ディスプレイの2×2ピクセルを使って表示されます。
反対に50%縮小の場合、最小単位であるピクセル1つの中に、画像のピクセル2×2を入れるわけにはいかないので、各ピクセルがまざった平均カラーで表示されます。

200%表示
50%表示

このため、モノクロ2階調やインデックスカラーの画像でも、表示はちゃっかり中間色で表現されたりしています。

このあたりは、スクリーンショットをとって、めちゃズームするとわかりやすいです。

モノクロ2階調をグレースケール経由でダブルトーンにした擬似インデックスカラー
画像を拡大表示したもの
縮小表示のスクリーンショット…を拡大表示したもの

縮小表示のときだけずるいことをしてきれいに表示させているかのような言い方をしましたが、
拡大表示のときも、200%などときっちりした倍率じゃないときは同様です。
これもスクショで確かめてみるとよいです。実際のピクセルにはない中間色で表示されていますね。

ちょっぴりはんぱな拡大表示
ちょっぴりはんぱな拡大表示のスクリーンショット…を拡大表示したもの

なんだか脱線したような感じもしますが、
Photoshopの表示倍率はピクセルが対象で画像解像度とは無関係なことがおわかりかと思うんです。

次回は再サンプルにチェックを入れてみるやつです。
つづく