InDesign:キーボードショートカットでかんちがいしてた話

うちはInDesignを四半世紀ほどさわってるおっちゃんなので、たいがいのことはわかるんですよ。
でもね、それでも知らないこと、勘違いしてたことがたまにぽろろっと出てきますね。

今日も今日とて業務していて、ちょっとショートカットが効かなくてイラッとしたんですよ。

「InDesignの日本語環境は、用意されていながら効かないショートカットが多すぎる」
なんてぇタイトルでUserVoiceで票でも集めてやろうか、なんて思いながら、ちょっとキーボードショートカットの編集画面を眺めてて、そこでびっくり。

ほんとにびっくりしたんですよ。
何がって。いや、ねえ。

いくつかあるプリセットの中の、これ。

よく見たら[ JISキーボード用 ]って書いてある。

もう、いつからか知る由もないけど、これ、ずっと[ USキーボード用 ]と読み間違えてました…
ちょっとの近視と乱視がタッグで攻めてくるので、こんなかんじに見えてて。

試しに切り替えてみたら、ちょいちょいちがう。
これなら効いた。いけるか? いろいろいけるのか?

などと過剰な期待をよそに、効く効かない以前に空欄になっちゃってる物が目立った…

今作ってあるセットは、コンテナ操作、検索置換を重点に、あとスクリプトの紐つけも多いので
ベースを変更するのもあんまり簡単ではないので今回は見送ることにしたです。

今さらわざわざここに書くようなことでもないけども。
でも、ほら、近視乱視仲間で同じような認識だった人がいたら、ほら。
…いないかもだけど。

カテゴリー「うんこ」って、こういうこと書く用なんだよねw

InDesign:段落の囲み罫と背景色が崩れたときの直しかた3選(そのうち2つはいまいち)

最近のInDesignには、「段落の囲み罫と背景色」という一見便利な機能(言い方!)があるんですが
これ、同じ設定の段落なら一括りにしてくれる設定にしていても、ちょっとのはずみで分断されてしまうことがしばしばあって、プリントやPDF書き出しのあと厳重にチェックしておかないとどこかで切れが発生してて得意先にこっぴどく怒られちゃうのです。
おおこわい。ああいやだ。

で、
その崩れちゃったときの直し方を現時点でまとめておきます。


の、前に

こんなもん、いま覚えても、いつか現象に直面したとき都合よく思い出せるわけがないだろう(と思う…)。
ので、ダメな状態をいつでも作れる手段も用意しました。やさしいなあ。

段落の「囲み罫」および「背景色」を設定した段落を連続で複数用意

グラフィックフレームをアンカー付きオブジェクトで挿入

グラフィックフレームのリンクを寸法違いの画像に置換。ほら壊れた。

これだけで百発百中。やったね。


というわけで、直し方ー。

1.外して付け直す

おすすめ度 ★☆☆☆☆

これは直感的操作で辿り着く解決法かも。たまに直らなくて焦る。
ただ、チェックを外す→チェックを入れる ということは、ストーリー全体で一括でやるわけにはいかないわけです。
チェックの入っていない段落にまでチェックを入れてしまうことになるので。
ストーリー内を目で追いながら、問題の出た箇所をピンポイントでやらないといけない。
チェックが入っている段落だけをループ処理するスクリプトをものかのさんが用意してくれましたが。

2.全ストーリーを再計算

おすすめ度 ★★☆☆☆

これは公式ヘルプで紹介されています。
https://helpx.adobe.com/jp/indesign/kb/235066.html
(追加情報の項を参照)
このコマンド、メニューにはなくて、ショートカットだけが存在しています。わかるかそんなもんっ
Ctrl + Alt + / キー(Windows)/Command + Option + / キー(macOS)
クイックアクセスからも実行可能。

イナズマボタンの隣にあるプルダウンメニュー(▼)から「メニューコマンドを含む」にチェックが入っていれば出ます。
メニューにないコマンドなのにね…

ただこれ、あまりにも長大なストーリーだと、直りません。上記ショートカット実行の瞬間だけは直るんだけど、すべてのキーから指を離したとたん、またおかしくなり直します。ちくしょうちくしょう。

3.すべてのストーリの構成を直ちにやり直す

おすすめ度 ★★★☆☆

※「ストーリ」は原文ママ
いま時点、これが一番信頼できます。うちのおすすめ。
「全ストーリーを再計算」同様、メニューにないコマンドです。
しかも初期設定ではショートカットが割り当てられていないので、
編集メニュー>キーボードショトカットを開いて1,000項目以上のコマンドを仕事中にボケーッと眺めていないと見つけられない(すみませんねえほんとに)。
「全ストーリーを再計算」同様、クイックアクセスからクイックにアクセスできます。

これ、ほんとに直ります。やったー。
ひんぱんに使う人はショートカットを設定しておくといいかも。

でこれ、うちの実務データ(66p、1ストーリー、アンカー付きオブジェクト50ヶ超)が知り得る限り最上位の厄介データで、これで大丈夫だったので他でも大丈夫じゃろう、とタカククリしてたんですが、ものかのさんご提供のテストデータでは全然ダメでした…記事のコメント欄を参照してください。
この3の方法だと、表示中のページだけ直って表示外ページがほぼ壊滅してしまう。なんでなんだ。

4.1をスクリプトで

おすすめ度 ★★★★☆

おや、「3選」じゃなかったのかい? という話なんですけど。
というわけで1こ追加なのです。
ものかのさんが自分使い(ご本人使い?)しているスクリプトに改良を加えてご提供してご下さったので、ありがたく使わせてもらうことに。やっぱスクリプトだよなー(手のひら)。

段落背景色や段落囲み罫の表示不良を直す.jsx

ものかのさん、ありがたすぎる。えらすぎる。すごすぎる。尊い。
いつか新築で豪邸を建てたらエントランスの床にはものかのさんの手形をあしらいたい。

さいごに

いくつか紹介したんですが、どの手法を用いたとしても、最後は目視確認を必ず行うべきです。
これは実体験でも数回ひどい目に遭ったことから、切実に呼びかけたいところ。
いつの日か破綻のないバージョンが出ますようにお祈り。


おまけ

で、「全ストーリーを再計算」と「すべてのストーリの構成を直ちにやり直す」で何がちがうのさ、と。
わからんですね。
英語版のコマンド名を調べてみました。

全ストーリーを再計算
Recompose all stories
(すべてのストーリーを再構成)

すべてのストーリの構成を直ちにやり直す
Recompose all stories immediately
(すべてのストーリーをすぐに再構成)


…わからんですね。
すぐに「じゃない方」は一体、いつ再構成してくれるというのだろう… だれかおしえて。

AI謹製スクリプトに思うこと

今回、読み手によっては不快な表現を含むかもしれません。ごめんねーごめんねー。

予想にもれず、AIにスクリプトを書かせる勢が際立って目立つようになってきました。
アイディアでいえば脱帽級のものがたくさん。すごい。
今までこれを、書ける人に金払って頼む機会はなかったんかいな、と思えるほど。

あるていどのものならサクサクッと書ける自分ですら、
すでに「AIに不完全な物を書かせて完成に近づけていくより自分でイチから書いたほうが速いから」
とはならなくなってきています。
元からスクリプトが書ける人のほうがプロンプトも上手に出せるわけで、
AIアホだなーダメだなーなんて時代は一瞬で過ぎ去りました。
セッキョッ的に使ったほうが絶対いい。

当のAIさんはといえば、web上のあらゆる物をソースに利用しようとしてくるわけで、
おこがましいけど「いつかAI経由でも誰かの役に立つならば」と、
出来合いのスクリプトを公開しつつコードにも説明つけてGitHubにアップしておいたりも、してみてはいました。
まあ、そんなこと知ったこっちゃないですよねえ。
目の前のAIに頼むだけなんだもの。AIがどこから有用な情報を持ってくるかなんて関係ないもの。
その上で興味もない、まで言われてしまったらとても淋しいー(まだ言われてないです)。

Twitterで「これがわからない」という人に、たまたま正解を知っていたので教えてさしあげたら
「ありがとう! Twitterすごい!」と返されてモッヤモヤになってしまったこと、
経験ありませんか。うちだけですか。ほんとですか。
あれと似た感情がふっつふつと出てきています。

いや、誰かがAIに作らせた何かが明確に自分の何かを参考にしているとかいうわけでもなし。
別段、自分ではなく知人がダシになったとしてもそれはそれで同じ感情が湧きます。
以前だと「◯◯の部分は◯◯さんのサイトを参考にさせていただきました」なんて出典の表記があったりして、
それだけで「うんー、光栄ですわよねえ」と満たされてたんですが。

今は、なんかねえ。
「自分の発案で」
「自分が書かせた」
「自分が自分が」
「既出なんて知らん」
という時代に突入していて、ちょっとモヤァァとしてしまうようになってしまいました。
まあ既出のものを探すよりもAIに書かせたほうが断然ラクで早いんだからねえ。
かといって何かするわけではなく、できるわけでもなく。誰も間違っていないのだ。何も言えない。

AIの書かせ手にしても、毎回「どこかの誰かたちのおかげでこれを完成させることができました」なんて、
あてのない感謝を述べるようなことになっても、ものすごく阿呆げてるし。
スクリプティングのセミナーをやるにしても、「書き方」よりは「書かせ方」をやったほうが人が集まります。絶対。
それで今後、若手の地力が育つことなんてあるのか、などと余計な心配までしてしまう。

この先どうなってもなんとかなるよう、やわらかく適応していけるよう、がんばりましょうねえ。
隠れろ、うちのモヤモヤ。うちもAIスキル上げてくぞ。