InDesign:正規表現検索でも文字数不定の後読みできちゃうよ

って、できない仕様だということで長らく諦めてたんですけども。
長らくっていうほど正規表現歴そんなに長くもないですけど。

ちょっと前にそれがなんとかなるんだぜヤッホーという話があって、
よくわからなかったんだけどノリで「へええヤッホー」などと相槌を打ったまま、
いいだけ忘れかけておりました。
忘れきりそうなのでメモしときます。
基本的なことは書かないので、わからない人にはわからないと思いますが、
わかる人にはわかるように書いておきますね(ひどい)。
人に教えられるほどには理解しておりませんものでオホホ

肯定後読みだけを例に使いますが、否定後読みも同様です。

InDesignで段落先頭の連続した数字の直後にいる「だ」を検索したい場合、
その数字の桁数が確定していない式だと、まるでヒットしないんですね。

そんなある日(どんなだ)、InDesignSecrets.com にちょっとしたTipsがあがりまして。
Fixing Over-Extended Paragraph Borders in InDesign
内容はというと、フレームにまたがった段落の囲み罫のオフセットを制御する悪知恵。なんて言い草だい。
その中で見慣れない正規表現の演算子があり、何をつかまえようとしているのかわからなくて
調べたところ、
\h …水平空白文字
\H …非水平空白文字
\K …コレの左側の内容を保存する これは$&には含まれない

…だそうです。よくわからん。まだよくわからん。
まあこれについてTwitterでやいやいつっついてたんですが、すびさんがいち早く理解されてて。
\K が、前述の問題仕様の代替案として有用なんだそうですよ。

なんともありがたい。
なのに忘れかけていたので、忘備録としてここに残すショゾンの刑にショスします。

※ちなみにExtendScriptではピクリともしませんw

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InDesign:制御文字を見ただけじゃスペースの種類がわからなくても別に困らないようになりたいスクリプト

とりいそぎ、タイトルの通りです。


id_spaceName.jsx

CS6で動作確認済み
スクリプト名はお好きにわかりやすく変えちゃって構いません。


名前を知りたいスペースを1文字選択して実行すると、おしえてくれます。


2018.07.19 A.M. ver_b 仮想ボディの幅を情報追加しました。

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InDesign:マンチカンという名前の数列加工置換スクリプト作りました

はしがき

InDesignの正規表現検索機能、けっこう満足しています。
戻り読みの字数が確定していないといけないところなど目を瞑るべき点もあるものの。
正規表現には使用者のスキルが関わりますが、
検索形式を併せて絞り込めば、ほぼ大体の用事はこなせてしまいますね。

でも、置換のほうはどうでしょう。
正規表現でヒットした多様な文字列に対して、形式の変換や文字列の追加を一意にこなすしかできません。

中でも数字を扱う際、数字を「数」として扱いたいのに、ドキュメント上に点在している数字はただの「字」です。足したり引いたりはできません。
それでも、足したり引いたりをまとめて処理したくなる作業がしばしば発生します。

そんな理由で、今まではその場だけなんとかするスクリプトを書き、
次回の要件には微妙に合わず、また新しくスクリプトを都度々々(つどどど)書いてきました。

ここで公開している物、社内で提供した物を含め、

id_aibansShifter.jsx(選択範囲内の数字すべて一律に増減する)
id_charCodeShifter.jsx(選択範囲内の数字すべて文字コードをずらす)
id_numberShifter.jsx(忘れたけど確か番号ずらすやつ)
id_番号ズラッシャー.jsx(これもなんとかしてなんか番号ずらすやつ)
図番をズバンと変更.jsx(図番号を検索して、プロンプトで連続的に手入力していくやつ)

だの、なんだの…案件数ぶんスクリプトが増えていってます。
正直、どれがどれだか、書いた本人もまったく把握できておりません。

だもんで、いつかはこれらの統括スクリプトを作ってやろう
…と、もやもや思っていたのが今回ようやく少しカタチになってきた感じです。

 


Munchkin.jsx

InDesignCS6で動作確認。
CS4以降で動作する可能性はふんだんにはらんでいます。
なお、CC2015以降は後述のリターンキーばしばし連続置換ができません。CEP開発を気長に待ちましょう。
*コードの改変は任意ですがフィードバックいただけるとうれしいです。
*サイトを経由しない二次配布は固くおことわりします。
*不具合報告はコメント欄とかに随時どうぞ。
*改変リクエストは料金お支払い気分でお願いします。

リリース情報
2018.04.19 ver.1.12 初リリース
2018.04.25 ver.1.13 リクエストによりパレットを「閉じる」ボタンを増設
2018.04.26 ver.1.14 数値の増減タブ内に「文字コードで増減」を増設
2018.04.27 ver.1.15 置換文字列固定チェックボックスを増設


読み方、ムンチキンでもなんでもいいですけど、いちおうマンチカンです。
「萬置換」のニュアンスです。
スケベな事を連想してもらっても別に全然ちっともかまいません。
それはあなたが勝手にスケベなだけですから。スケベなのはあなたなのです。やーいスケベ。
むしろかわいいネコチャンの方を想像したほうが健康的です。プッシーのほう。


あそびかた

マンチカンは、数字に特化して、置換文字列を個々に制御するスクリプトです。

数値の増減(これは半角数字限定)

文字種の変換

文字列の追加

手入力

一連の処理を取捨選択して組み合わせ、連続的に置換するという、とってもかわいいやつです。
かわいいかわいい。

検索については、InDesign標準の検索置換ウィンドウの「正規表現」タブ内で設定してください。
・検索文字列
・検索オプション
・検索形式
の3つの設定が生かされます。
逆にいうと、検索に関わる設定は、検索対象のドロップダウンリスト(ドキュメント、ストーリーetc.の所)以外すべてここで行ってください。

設定し終わったら検索置換ウィンドウは閉じてしまってかまいません。
注意点として、検索履歴から検索文字列を呼び出し、そのまま閉じてしまうと空欄になってしまうので、
履歴の呼び出し後はてきとうに文字を打ってすぐ削除する、などして、いじっておいてください。
*クエリの呼び出しについてはこの限りではなく、リストから選択してそのまま閉じても大丈夫です。

マンチカンをカチカチするとパレットが出ます(厳密にパネルと呼べないのです)。

まずは下部の検索対象ドロップダウンリストから、検索範囲を設定します。
標準機能のやつは、選択範囲の状況に応じて勝手にころころ変わるところが大嫌いなので、わざわざ用意しました。
こちらは勝手にころころ変わらない代わりに、設定した検索対象に選択範囲がそぐわない場合はウンともスンとも動かないので気をつけましょう。
念のための補足ですが、選択された複数のテキストフレームを対象にしたいときは選択範囲ではありません。ストーリーです。
テキストフレームを内包するグループオブジェクトを対象にしたい場合は、ダイレクト選択(白矢印)ツールを持ちます。選択し直さなくても、持ち替えるだけでOKです(ちなみに標準機能と同じ挙動です)。

次に検索ボタンをカチ。


検索結果があればパレット最下部にヒット数が出て、ドキュメント上では最初の検索結果のテキストが選択状態になります。
「1/12を表示中」と出ていたら、12個見つかったうちの1個目を表示中という意味です。
そして上部の「置換文字列」欄には、検索結果と同じ内容の文字列が出ます。まだ何も加工していないわけで。


つかいかた

加工パートを順に説明していきます。

数値の増減

検索結果が半角数字だけで構成されている場合に限り、その数を足したり引いたりすることができます。
このため、最低限の正規表現習熟が必要とされます。
入力欄には、半角の「+」「-」と数字しか入力できません。小数も未対応。のちのち改良するかも。
増減が不要な場合は空欄にしておきます。
計算の都合上、元の文字列の先頭にゼロがついていると計算後はそのゼロが失われた置換文字列を返しますが、
隣の「桁数引上げ」をうまく併用してがんばりましょう。

…という機能に、文字コードを増減のチェックボックスを増設しました(ver1.14)。
このチェックが入っている場合に限り、半角数字以外の文字でも増減対象となります。

20までの丸数字とか1ケタまでのローマ数字とか、若干ながら増減に対応できるかと思います。
何言ってるかわからないという方は、まあほっといてください。

文字種変換

左(変換元)-> 右(変換先)とあります。
右のリストは初期状態はグレーアウトしていて触れませんが、左リストを「しない」以外にすることで操作可能となります。
プリセットとして、半角数字、全角数字、全角ローマ数字(大文字)、全角ローマ数字(半角)、丸数字、カッコ付き数字、漢数字 がドロップダウンリストに格納されています。
これらは、検索結果が何桁であっても1文字ごとの変換となります。したがって、プリセットでの置換はほぼ1〜9限定の用途となります。
また、ゼロを持たない種類の文字種についてはゼロだけが未変換のままとなりますのでご注意ください。
このほか、左リスト内に「任意テーブル」という項目があります。このときも右リストは操作不能となります。


「任意テーブル」を選択すると、すぐ下の「テーブル定義ファイルを選択」ボタンが押せるようになります。
ボタンを押すとファイル選択ダイアログが出るので、置換テーブル定義ファイル(タブ区切りのプレーンテキスト)を選択します。
こんな感じで、「元の文字列 [tab文字] 置換文字列」 のように記述した物を用意して使います。

プリセットでの文字種変換は1文字ずつ行のに引き換え、任意置換テーブルを使用する場合は、検索結果とテーブル内の文字列は先頭から末尾までの完全一致を置換条件とします。文字が余ると置換対象にはなりません。
これは主に漢数字や2ケタ以上のマル数字への変換を目的に実装したものですが、なんかうまいこと応用して便利に、あの、どうぞどうぞ。

文字列追加

これたぶん説明いらないので省略。

置換ログについては後述。


ここまでの設定を済ませ検索ボタンを押すと、上部の置換文字列欄には検索結果に応じた加工済みの文字列が表示されます。

また、置換文字列欄には任意の文字列を直接入力する事も可能です。これも大事なのです。
*当記事の最後で実用例を紹介しております。

検索後に設定を変更したり置換文字列を自身で書き換えたあとは、「再取得」ボタンで置換文字列を更新することができます。

固定のチェックを入れておくことで、検索結果の文字列の内容に関係なく、ずっと同じ文字列で置換する事ができます(ver1.15より)。

これだと普通の検索置換と変わらないわけですが、ウチはリターンキーをタンタンするだけでそれを済ませたかったんです。

置換の実行

置換、次を検索、置換して検索、すべてを置換、の4つのボタンについては説明不要と思われますが、
1つ1つ確認しながら置換作業を進めるなり、一気にやっちゃうなり、お好みでどうぞどうぞ。
「すべてを置換」は1回の取り消しで実行前まで戻せるようになっています。
CC2015以降はドキュメントウィンドウを前面に出さないとキーボードショートカットでの取り消しができないのでご注意ください。

一点だけ、InDesign標準の検索置換ウィンドウのボタン群との違いがありまして。
「置換」ボタンで置換した後、「次を検索」するまでは直前の置換結果が現状のターゲットとなります
置換→やべえしくじった→取り消し→加工設定を変更→再取得→置換(2回目)などの流れを想定しています。いちおう。

置換処理の履歴

置換作業については「置換ログ」タブ内に逐一記録されます。
「保存」ボタンで内容のテキストを保存します。保存先はデスクトップ限定となっています。
既にログファイルが存在する場合は、既存テキストの末尾に追記されます。
ぶっとばしてやらかした時の検証に役立ててください。


おてほん

と、お待たせしました。
ウチの業務で実際に役立ったケースをいくつか紹介します。
このためにわざわざレイアウトをでっち上げるのがとても大変だー。

事例1:図表の追加による番号ズレの修正

よくあるやつですね。

検索文字列は当該の数字だけ拾うようにします。

マンチカン上の設定は、「数値の増減」に「+1」と入力。

順送りに選択されていくので、マンチカン上でボタン操作します。
置換して検索」は、置換文字列上でリターンキーを押すことでも同様に動作します。
*現状、CC2015以降では一度のリターンキー操作後、置換文字列からフォーカスが外れます。いちおうtabキーで再びハイライトしますが…いずれ改善できれば。


事例2:目次機能を使えないとき

ほんとにね、もくじ、さくいん…便利機能がInDesignにはあるのに、本文よりも先に出校しなきゃいけない時があったりしてて。
仕方なくダミーノンブルで出さないといけなかったりしてて。
こんな赤字が来ちゃうわけですよ。

まあカチカチ選択、タカタカ入力でも構わないんでしょけど。
ウチはカチカチが苦手なのです。「カッチカチ」になっちゃう。カッチカチやでー古い。

そこで、検索文字列を、こう。
今回に限り「00$」でも足りるといえばそうなんですが。

マンチカンのほうは何もいじらず、検索ボタン。
置換文字列上でリターンキーを叩くと置換して検索ボタンと同様の働きをするので、
ひたすら置換文字列を入力してリターンキーをタン、の繰り返し。
このサンプルデータ、15秒ほどで修正作業ぜんぶ終わりました。マジです。
まあ、ウチ個人が基本的に優秀なだけなんですけど

以上、とりあえずですが2例だしてみました。
いいでしょー。

 

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Photoshop:パスが反転する件(2017版)

2008年の当ブログ開設以来、「Photoshop:パス切り抜き中、いつの間にか反転してる件」という記事が、便利なスクリプト群そっちのけでぶっちぎりのアクセス数でありまして。今でも150pv/週を下らない感じです。
どんだけ使われてるんだよPhotoshop、ってことなんですが。

それにしても、記事中のスクショも今では見かけないぐらい古いバージョンの物だったりするし、そろそろリニューアルしておこうと思いまして。仕組みや解決策は当時の記事内容で今でもぜんぜん通用するんですが。スクショもCC2017で作り直しました。
※すでにCC2018がリリースされていますが、現場の事情というやつでウチには職場にも自宅にもまだお目見えしておりません。


パスの反転現象とは

ここでは、ペンツールで作成した領域(選択ハニー、ベクトルマスク、クリッピングパスなど)が、目的と正反対の領域に適用されてしまうことを指します。

いちおう検索結果トップヒットはウチのところなんですが、ヨソのページではきちんとした理解に及んでおらず解決した気になっている所がわりと多いです。今回そのあたりまできっちり解説しますので、興味があれば最後まで目を通していってくださいまし。

 

パスが反転する原因

ペンツール使用時、オプションバーに出てくる「シェイプ範囲」というのがあります。わざわざ公式用語を調べました。

コンポーネント同士が重なり合ったとき、前面のシェイプがこの設定に応じて混ざったりひっくり返ったりします。
過去バージョンのPhotoshopでは名称が違っていたりしますが効果は同様です。
コンポーネントとは:パスコンポーネント選択ツールでクリック選択できるパスの最小単位をコンポーネントといいます。ひと囲みの図形、始点と終点が重なっていないオープンパス、これらはすべてコンポーネントです。スクリプトを書く人にはサブパスと言ったほうが通じるかも)

パスアイテムの全ての内容がこの上から2つめ「前面シェイプを削除」に設定された場合に、パスの領域が反転する現象が起こります。
※厳密には「最背面のコンポーネントのシェイプ範囲がコレのとき」なんですが、覚えててもしょうがないのでざっくりの知識でいいと思います。

まとめ:ユーザーが知らずに「前面シェイプを削除」に設定してしまっているのです。

 

パスが反転する原因の原因

実は4つのシェイプ範囲のうち「シェイプを結合」と「前面シェイプを削除」の2つにだけキーボードショートカットが割り当てられています。
近年バージョンではどこを探してもそれがわからないようになってしまってます。ひどい。
古いバージョンではツールチップにしっかり出ていました。

プラスマイナスですね。ペンツール使用時だけ反応します。
過去にいろいろとほじくったんですが、この設定は切れませんでした。修行が足りない。

まとめ:ユーザーが知らずにペンツール使用中にマイナス(-)を押してしまっているのです。

 

パスが反転する原因の原因の原因

Photoshopを使っていて、マイナスを押す瞬間。
それはズームアウトのショートカット[command -]です。
Windowsでは[ctrl -]。
このとき修飾キーから指が外れてマイナスだけ押してしまった、というのが原因の大半と思われます。
だってほかにマイナス押す用事なんかろくにないでしょう。

まとめ:キーボードショートカットの入力ミスが発生している

 

パスが反転する原因に気付かない原因

前述の「マイナス押しちゃった罠」は、過去バージョンでは押してすぐには発動しませんでした
CS5.1以前では、シェイプ範囲の表示変更はマイナスを押した瞬間ではなく、作成中のコンポーネントがアクティブでなくなった瞬間に行われていました。これは作成中のアクティブなコンポーネントには適用されません。
そして、次回に作成される新規のコンポーネントに初めて影響を及ぼします。
なので、例え作業中に「あ、パスが反転してる」と気付いたとしても、それはマイナスを押してしまってからずーっと後だったりします。保存した画像を配置してみて気付いたなんてのは論外です。

CS6〜CC2014の場合、
パスの作成中にマイナスを押すと、オプションバー上のシェイプ範囲は即時「前面シェイプを削除」に変わりますが、CS5.1以前同様、作成中のコンポーネントには適用されません。

ここまでで、
CC2014以前は、キーボードショートカット「マイナス」はペンツールのデフォルト設定を変更する役割にとどまる、といえます。

 

しかし時代は変わった

ではCC2015以降はどうなのかというと。
マイナスを押した瞬間、作成中のコンポーネントのシェイプ範囲は即時「前面シェイプを削除」に変わります。しかし同様にシェイプ範囲を「シェイプが重なる領域を中マド」に戻してしまうことも可能です。
ただし、途中ではなく最初から「前面シェイプを削除」でパスを作成し始めた場合は変更不可です(「シェイプを結合」には変更できるのですが、「だから何」と言いたい。これについては後述)。

CC2015以降におけるキーボードショートカット「マイナス」はCS6以前の役割も有しつつ、選択中のパスがあればそのシェイプ範囲は変更されます。

ちなみにCC2015以降では、コンポーネントごとの正確なシェイプ範囲を確認するにはパスコンポーネント選択ツールでのみ行ってください。白矢印のパス選択ツールでは正しく確認できません

まとめ:CC2014以前の場合は、パスの反転はユーザーが「やらかした」と気付く瞬間のずっと前の時点で仕込みが完了している可能性がある。CC2015以降では万全とは言えないが、それでもずんとマシになっている(ウチも知らなかった)。

表にしてみると、こんなところです。

以上が現象および原因の考察となります。
自分でやっちゃった時は苦笑いで済むんですが、外注した切り抜きが全部コレやられてたりすると、
もうギョエーとか。ウギャーとか。

この反転しちゃったパスの直し方がわからずにやむなく最初から作り直してしまう方もいるんですが、
シェイプ範囲を理解していないと根幹が直らないもので、何度やっても反転してしまいます。
そのたんびに環境設定をクリアしてた人もいたらしいです。お疲れ様です。

余談なのですが、配置して初めて気付くのはある程度しょうがないんですけど、パスパネルのサムネイルで判断つきますので把握しておきましょう。

 

反転したパスの直しかた

いよいよですが、その前に。
シェイプやパスを何も選択していない状態でペンツールを持ち、シェイプ範囲が「シェイプが重なる領域を中マド」になっているか確認しましょう。なっていなかったら、今のうちに直しましょう。経験上、早めの段階でやらないと後でほぼ忘れます。

えーでは、反転したパスの直しかた。
パスを選択して「前面シェイプを削除」のパスを「シェイプが重なる領域を中マド」に変える。
文字にするとたったこれだけなんですが、しかし簡単にはいかない場合があるのです。
とにかく、まずはやってみましょう。

・反転したパスアイテムの内容を全て選択
ペンツール、パス選択ツール、パスコンポーネント選択ツール のいずれかを持ち、パスパネルのサムネイル部分をoption+クリック(Windowsではalt+クリック)。
過去のバージョンではサムネイルに限らず名前部分のクリックでもいけたのだが…

・シェイプ範囲を「シェイプが重なる領域を中マド」に変更

ここで反転が直ればぶじ終了。
しかしこの通りにはいかない場合が多いのです。

 

うまくいかなかった場合

少々めんどうです。パスアイテムをコピペで作り直す必要があります。

・前述にならい、パスアイテムの内容を全て選択、それをcommand+Cなどでコピー

・何も選択していない状態でオプションバーのシェイプ範囲が「シェイプが重なる領域を中マド」になっているのを確認して、新規パスを作成
※厳密には「前面シェイプを削除」以外になっていればOKです

・ペースト(すべてのシェイプが選択された状態に)

・シェイプ範囲を「シェイプが重なる領域を中マド」に変更

これで完了。
終わったら、元のダメなパスはパスアイテムごと削除しましょう。最寄りのゴミ箱などに。

このあと、元のダメなパスがクリッピングパスだった場合は、作り直したパスを改めてクリッピングパスに設定する必要があり、
ベクトルマスク(シェイプレイヤーも)のパスだった場合はレイヤーのベクトルマスクに適用し直す必要があります。とてもめんどうです。

まとめ:めんどう。

うまくいかなかった原因

パスアイテムを作り直したりせず、シェイプ範囲を変更するだけで簡単に済んだのはなぜか、
逆に、それができなくてパスアイテムを作り直す羽目になったのはなぜなのか。

ペンツールでカンバス上にパスを打ち始めた場合(作業用パスが自動生成された場合)が、簡単には直らなかったパターンです。
バグだと思うんですが、不具合報告をすっかり忘れていました。わーい。

対して、パスパネル上で新規パスを作成してからパスを打ち始めた場合が、簡単に直るパターンです。
特に事前説明がない場合、こんなおしとやかな手順で作業する人なんかまずいないと思うんですが。。

なので、今後もパスの反転をやらかす自信のある方は、カンバス上にパスを打ち始めたい気持ちを抑えて、まずパスパネルから「新規パス」を心がけるとよいのかも知れません。

まとめ:「作業用パス」は手軽な半面、なんかちょっとだめなところがある。

 

よそのサイトの情報への不信感について

ここまで、口がすっぱくなるほど「シェイプが重なる領域を中マド」を提唱してきました。
パスの反転現象が解決できた、と書かれてあるよそのサイトのいくつかには、シェイプ範囲を「シェイプを結合」にすればいい、という結論で終わっている所がいくつかありました。
でもそれはだめ。

まとめ:それはぜんぜんだめ

 

「シェイプを結合」ではだめな理由

「シェイプを結合」ではドーナツの穴っぽこが抜けません。
穴のあいていない絵柄なら別にいいじゃん、とも思われるでしょうが、穴のあるなしでいちいち使い分けるほうが面倒でしょう。

【重要】クリッピングパスに複数のシェイプ範囲が混在していると出力処理がものすごく重たくなります。
かつて自分でも運用してみていた時期がありましたが、ほんとにおすすめしません。出力にめちゃくちゃ時間がかかります。
クリッピングパス以外のパスでは構わないのでしょうけど…

それはおいといても、Photoshop5.5Jまではシェイプ範囲は今のように4つではなく、この中マドひとつしかありませんでした。
現在においても万能なのはこれひとつです。あくまでも中マドを基本にするべきです。
うしろむきな理由として、シェイプ範囲を理解していない人にデータを引き継ぐ事も考えないといけない場合もあります…

しかしシェイプ範囲を駆使してシェイプを作成し、「シェイプコンポーネントを結合」でパスを整形するのは大いにアリです。
Illustrator使いの方にはおなじみのパスファインダー的なやつです。活用していきましょう。

まとめ:「シェイプが重なる領域を中マド」が基本です。超基本です。「シェイプコンポーネントを結合」をしない場合は他のシェイプ範囲はあとに残る形で使うべきではありません。

 

最後に

ここまで我慢強く読んだ人だけに、簡単に反転パスが直るスクリプトを用意しました(よくある展開)。
…となってればよかったんですが。いろいろ残念なのですが今回はありません。
ESTKの限界を見た気がします。たった一点解決できればちゃんとしたのが書けるので、これはいずれ改めて。

ではでは。

 

過去記事(いちおう残してありますが、もう見なくて大丈夫です)
パス切り抜き中、いつの間にか反転してる件
パスが反転して困っちゃわないために(未決)
パス反転の件まとめ

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