IFA_id/ver 1.2 → 1.3

これまで、CreativeSuiteパッケージ以外での動作は保証できずにいましたが、
若干の修正により大部分の環境下で動作確認が取れたのでOKでしょうということで。

Ver_1.3より、単体導入のInDesign&Photoshopでもお使い頂けます。
InDesign CS3以降
Photoshop CS3以降
でそれぞれご用意ください。
複数バージョンがインストールされている環境下では、
以下の条件でPhotoshopが動作します。
●起動しているバージョンが最優先
●諸事情で複数のPhotoshopが起動している場合、及び
一つも起動していない場合は、
InDesignと同一パッケージのバージョン > 最上位バージョン > 下位バージョン
の優先順位による

※あらかじめ起動しているPhotoshopのうち最上位バージョンがCS2以下の場合は、
無反応となります。未知の誤動作を防ぐため、ご了承下さい。

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IFA_id/ver 1.01 → 1.1

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CS5で挙動不審だったのを直しました。
エラーが出ない ≠ ちゃんと動いてる というわけで、気付くのが遅れましたが。。
改善点は3つです。

・選択範囲の順番が選択した順の影響を受ける
CS5でがしがしスクリプト書いてる方には周知と思いますが、Shiftキー併用などで順次追加された選択範囲の場合、選択した順に配列に入るよう仕様変更があったっぽいです。環境がプアなのもあり、知り得ませんでした。。
そしてモロに悪影響を受けていたのを修正しました。

・親フレームを選択すると動作し、画像をじかに選択すると無反応
「選択範囲のプロパティ内にallGraphicsがあるか」で判定していた箇所があり、CS5からは
EPSやImageにもallGraphicsがあるんだそうです。なんで教えてくれなかったんですか(誰がよ)
代替プロパティを使用することで回避しました。

・「選択範囲内へペースト」が「フレーム調整オプション」に負ける
実画像の絵柄をアタリ画像に重ね合わせ、いい感じに合わさったらコピー、アタリ画像の親フレームを選択し「選択範囲内へペースト」するとフレーム調整オプションの設定に準じて配置されナンジャコリャー
という事態になっていたので、ペースト前に「フレーム調整オプションを消去」するよう修正しました

額面通りに動かない、なんだかよくわからないなど、なんでもご意見をお待ちしておりますふ。

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IFA_id/読み物


お時間があればぜひ読んでもらいたいです。

昔、地元の某大型スーパーの一角に、かわいい文房具を揃えた売り場がありました。確か「原宿ノートハウス」と看板がついていたように憶えています。うわー恥ずかしいみっともないダサい。


それができた当時、小学校中〜高学年のウチの姉は足しげく通ってはイラスト入りのノートや香りのいい消しゴムなんかを買い漁っていました。
売り場の片隅には「オリジナルグッズ作る屋さん」のカウンターがありました。カウンターといっても駅前の宝くじ屋さんぐらいの規模ですが。
 つまり、描きしろのあるプラスチック製品、下敷きやキーホルダーなどに自分のオリジナル図案を入れられるサービスでした。カウンターにはブスなお姉さんが座っていて、作りたい旨申し出ると備え付けの紙と鉛筆を差し出し、図案を描けと促すのでした。
姉は、せいぜいファンシーなキャラクターを描き、周囲にはハートだの星だのをちりばめ、図案の完成を見るやお姉さんに手渡します。
受け取ったお姉さんは、カウンター内で商品の無地部分にハンディルーターを構え、図案を丁寧に模写して出来上がり。
…このシステムを「自分の草案をキレイに仕上げてくれて嬉しい」と見るか、一生懸命ひねった微妙なタッチ、繊細なラインが全てマルかいてチョンにならされてしまって悔しい、と見るか、それは人それぞれなのですが、少なくともウチの姉は満足そうでした。しかし血の繋がっているはずのウチは全く逆の考えでした。

そのような感情を抱いたまま、イザ印刷業界の末端工程現場に足を踏み入れてみたら、あの日のイヤな感じの作業が毎日当たり前のように行われていたわけです。おおいやだ。しかも、自分がマルかいてチョンする側に立つとは。。


DTPという枠の中では、デザイナーとオペレーターはほぼ同じ道具を使います。これは周知です。しかし、作業コンセプトはやっぱり全然ちがうわけです。何を今さら、と言われそうですけど。
それでも、ひと昔前はまだ納得の行く理由がありました。カラー原稿があり、デザイナー側でてきとうにスキャンした荒画像用でレイアウトを組みカンプを作り、出力屋は改めて印刷品質の解像度で色分解を行い、同じ位置に貼り込む。これなら諦めもつきます。実際ついていました。
今はどうでしょう。写真素材はほとんどのほとんどが、のっけからデジタルデータです。
デザイナーは最初から最終工程に持っていける画像を手にしているわけです。
それをわざわざ、解像度落とす、回転かけながらトリミングする、ファイル名もテキトウに変える(基本、出力屋側は画像のトリミング、直角以外の回転は御法度の所がまだ多いのではないでしょうか)。
その気持ちもわからなくはないのですが。。大きさのバラついた被写体をページ上に同じ大きさで並べる為には、余白を等間隔にトリミングする方法が安直にして手っ取り早いのでしょうし、絵柄の水平・垂直を取るにもPhotoshopの定規ツールが最強の安直ツールですから。後工程に配慮があろうとなかろうと料金は変わらないわけで、だったら軽く速く済ますのは当然でしょう。ウチだって自分がやるならそうします。
ただ、それを受け取った側は本気でたまったもんじゃないわけです。

手間ヒマかけて作ったおいしそうな食品サンプルと同じ料理を作らなければならない…いや違う、もっとひどい。食べ物を材料にして作った食品サンプルと同じ料理を作る、です。
解像度さえ落としてくれなければそのまま使えるデータなのに何する者ぞ、です。おそらく何かケツを持ちたくないとかいう理由でそうする慣例があるのでしょう。
…たぶん。

このIFA_idは、20世紀の製版工程(色分解の倍率出し)をヒントに考案されました。デジタルの仇をアナログの技で討っています。
ちょっと気持ちがいいというか、この時代に及んでアタリ画像と実画像の差し替え工程をあって当たり前と思っている連中のハナを明かしてやった、業界に対するザマミロ感があります。
この思いに共感して頂けるだけでも、ちょっと嬉しいのですが。
どうもお目汚しでした。

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