Photoshop:チャンネルミキサー使ってますか〜つまんない基礎編〜

キボンがあったので、Photoshopのチャンネルミキサーの有効な使い方について、
 わかる範囲で能書きたれるとします。どこまでも自己流ですけども。。
個人的な使用歴はかなり長いものの、ずっと直感操作だったため
 レシピやチュートリアルが確立されてなかったんですが、
最近DTPerの画像クラスタ内で静かに盛り上がっている#深夜補正の影響で
 RAWいじりほどではないにせよ、RGBの色かぶりにけっこう威力を発揮できる事がわかったので、
自分の脳内整理も込めて「誰でもわかる系の記事」としてまとめておきます。
 実際CMYKでしか使わないもんだと思ってたわけで。。

チャンネルミキサーについて

文字通り、チャンネルをミックスする機能なんですが、
 図で表すと、だいたいこんなかんじ。

はい、ありがとうございました

…………。

まず、一朝一夕系のリファレンスブックにはまず相手にされない機能でありまして。
 使いどころが限られる上に直感的でないためなのだと思います。やけに難しい物として扱われている。
ほとんどの場合はトーンカーブやレベル補正で全体の明るさを調整し、色味を整えーの、
 その上で特定色域の選択や色相・彩度で各色を追い込みーの。
10年も前にはなかった機能である露光量、レンズフィルタ、
 シャドウ&ハイライトなども強力に便利ですし。
最近では根幹からの調整にはCamera RAWで編集するのが
 主流になりつつあるような気もしてきてます。
ここまでで補正が追いつかない場合は
 部分ごと選択ハニーを作成して更に追い込むのでしょう。

チャンネルミキサーは、撮影した被写体の色を写真上で忠実に再現する目的での
 一連の工程には、まずまんべんなく使われません
仮に「使い方本」でチャンネルミキサーについて解説が載っていたとしても、
「青い鳥を赤い鳥にしちゃおうぜー」とか、
たぶんそういう用途で説明してるのでは、と想像しています。
 でも、いじり方、かかり方がおぼついていればマトモな用途にも使えるっぽいです。
ここではそれを目指してダラダラ解説しようと思います。

たまに遭遇するPhotoshopな人とたまたまチャンネルミキサー談義になった時、
 どーも話が食い違う感がある自分ですが、はたして。。

で、twitter上で「チャンネルミキサーについてぐぐったけどさっぱり頭に入らない」
 とのつぶやきを見かけ、さっき実際にぐぐってみたところ、
  さっぱり頭に入りませんでした。。 orz
 わかったのは、「モノクロ」にチェック入れてしか使っていない人が世の大部分らしい、ということ。
 モノクロ調にするなら、それ専用の「白黒」を使いましょう。CS3から使えますから。
  まーその、CMYKを扱わない人自体が大部分なのだからして。仕方ない話なんでしょうけど。
 あまりにももったいない話です。
上述中の「青い鳥を赤い鳥にしちゃおうぜー」はホントに勝手な想像で書いたんですが、
 このぶんだと多分ハズレですやね。期待しすぎかも。
  「カラー写真をカッコいいモノクロ調にしちゃおうぜー」が関の山かもな。。
 その上で、Rチャンネルだけでいいじゃん、として赤いシャツをすすけたグレーにしちゃってるサイトも見つけてしまいました。

基本的な操作と挙動

ちょっと長いですが、つまんない説明から。公式ヘルプでもマトモに扱われていないようなので、いちおう。
 サンプルはシアン0%→100%のグラデーション。
4箇所にカラーサンプラーを打ちました。

ちなみに、手元で同じ物を作って試してみたいんだぜ、という場合、
 グラデーションエディタの「滑らかさ」を0にして下さい。
デフォルトの100だと見た目の滑らかさを優先しまくるため、リニアなグラデーションが作れません。
 これは電気ギターのポットのAカーブとBカーブみたいな物です。

チャンネルミキサーを開きます。
 スライダがいっぱいあるところがミキサーっぽくてよろしい^
各スライダは前後200%まで動きます。
 手始めに、出力先:シアンのソースチャンネルの、シアンを100%→50%にしてみる。

  と、こうなる。

トーンカーブでコレやった時と同じです。

次に、いちばん下にある平行調整を+50してみます。

全域50%上がります。

トーンカーブでコレやった時と同じです。

単一チャンネルでやれるのは、ここまで。
 次は、マゼンタのグラデーションを追加しました。

これを乗算にした物を用いて、つまんない説明をもう少しだけ。
 カラーサンプラーは全て天地センターなのでM50を指しています。

出力先:シアン
 の、シアンを0%に、マゼンタを100%に。
出力先:マゼンタ
 の、マゼンタを0%に、シアンを100%に。




とすると、CとMが完全に入れ替わるわけです。

ここまでは自分でいじってるうちにわかるんでしょうけども。。
 じゃあ省略しろよって? ええ、まあ、はい。
ここからちょっと複雑になっていきます。

出力先:シアン
 の、シアンは100%のまま、マゼンタを50%に。平行調整を−30%




シアンチャンネルだけを表示して確認。

どうでしょう。
 各カラーサンプラーは、マゼンタ50%の地点に打っていたので50%を50%、
つまり元のシアンに25%ずつ加算され、平行調整−30%ぶん減算され、さしひきそれぞれ−5%。
 ただ網はマイナス値にはならないので、0%はそのまま。というわけ。

グラデーションが妙な角度なのは、水平グラデと垂直グラデを掛け合わせれば45度のグラデ、
 ただし掛け合わせが50%なので角度も半分の22.5度。そういう勘定です。

操作と挙動の説明は以上となります。
 つまんなかったですねー。。
ここまで、ご理解のほうよろしいでしょうか。

次回ようやくの実践編、
 まずはCMYKで少しやります。
  RGBはそのあと。
一旦区切ります。おそまつさまでした。

でーす。

Photoshop:アクション使ってますか


スクリプトが少しわかるようになるまでは、ずーっとアクションの求道者でした。
 って、ほとんどの人はそうでしょうけども。

アクションとスクリプト、もちろん便利な点と不便な点がそれぞれあるわけです。
 内容と規模で使い分けるのがよいのでしょう。
ちなみに、どちらも給料の査定にはビタイチ影響しないという共通点があります。

スクリプトのデメリットは(Photoshopの場合)
・わからないとどうにもならない
わかりかたがわからない。
・わかるようになるまでやたらかかる
どうにもね。
・わかるようになると周囲から「いい気になってんじゃねえぞ」と思われる
たぶんね。
・わかるようになっても別にモテない
これは…元からモテ要素のある人にはきっとプラスになるんだと思います。
「さっすがー」とか「神は二物を与えたもうてもうた」とか
「あまりの差が付きように嫉妬のしようもないわ」とか言われるんでしょう、たぶん。
モテたい人はイラスターでアピアランスをねちょねちょしましょう。
・スキルを認められると厄介な要求がどんどん集まってくる
それをスルーするスキルも同時に磨いておくとよいでしょうw
・書き上がるまでが遅い
メニュー項目から選ぶだけに較べると、あまりにも手間。途中で心が折れるかも。
・書くだけ書いたあとのデバッグがほぼ必須
書きまちがいを気にしているといつまで経っても書き終わらない。。気がする。
書いて、試して、唸って、捻って、の繰り返しが苦痛な人には向いていません。
・スクリプトではできない処理がけっこうある(ScriptingListenerでなんとなかる場合もあり)
パスのコピペとか、画像操作とか、演算とか。とかとか。
・書いている時、周囲からは遊んでいる風にしか見られない
実はこれが一番困る。
…ほんとは書いている時の顔がニヤニヤしているのに気付いてないだけかも知れない
・使ってもらえない事がある
得体が知れない物は実行の仕方すら覚えたくない、という人も。
これはこれでアリな姿勢ではありますが、
リアルな顔見知り謹製なんだからちょっとぐらい使ってみてほしい(´・ω・`)

ざっとこんなところでしょうか。とにかく手軽さが足りない。
 メリットもかなりありますでございますが。
ハードルの高さを感じている人はたぶん少なくないのでしょう。

対してアクションのデメリットは、というと。
・条件分岐が設定できない。一本道(いっぽんみち)←読みがな蛇足w
条件に合えば処理Aを、合わなければ処理Bを、てのは、基本的にできない。
・処理内容の改変が容易すぎる
コマンドをつまんで順序を変えるだけで簡単に壊すことができます。
また、リスト行頭のチェックを外すだけでその処理をスキップできます。
これをデメリットと捉えるかは人しだい場合しだいですが…
・ボタンモードでエラーが出た時はアクションのリセットが必要
たとえば選択範囲操作系の処理のとき、選択範囲が存在しないとエラーが表示されます。
「続行」できますが、そこまで計算されていないと大概ひどい処理結果となります。
「停止」するとそこで中断します。
このとき、ボタンモードの場合は一度ボタンモードを解除しないとアクションをリセットできません。
リスト上のコマンドを選択できないためです。
ボタンモードをやめて、問題のあったコマンドが選択されているのを解除して、またボタンモード。
めんどーいめんどーい。

新規ドキュメント→保存しないで閉じる などの無害なアクションを作っておき、
エラー中断の際に実行すればこれは回避はできますが。。
ちなみに、「選択範囲がないから中断した」場合、任意の選択範囲を作成してから
赤いエラー色に染まったままのボタンをまた押してやれば、止まったところの続きから続行可能。
・使いこなせても別にモテない
元からモテ(略
・超絶に極めたとしても履歴書に書いたら鼻で笑われる
書類選考で「もっと他に自慢できる事ないのか」と言われる事うけあい。。
・あまり吹聴しているとActionScriptを書ける人と間違われる
…(笑)

…で、このアクションのデメリットを解消…とは行かないまでも緩和に導いてやろう
  というのが今回の趣旨です。アクションで済めばスクリプトいらない。
アクション作成は、んまあご存知の通り、記録ボタン押して作業して停止押して完成、なのですが
 ちょっと予防線を張っておくことで、そこそこエラー停止を軽減できます。
ひとつ、その作例でも示してみようかと思いまして。

例として、線画をCMYK変換して指定通り着色したイラスト群があり、
特定の色だけを選択してどうにかしたい、とします。
実際こんなカッチリしたデータを扱う事はあまりないでしょうが。

ところで最近、「おれとカーチャンをオマンジュウみたいにかくな」とクレームがついているので、
ひょっとしたら近い将来キャラの外観が変更されるかも知れません。。
子供は育ちますし。嫁も育ちますし。

いちおう、他の手段では代用できないような処理を想定します。かなりわざとらしいけど。
 2人の体の塗りだけ2pxトラッピングするアクションを記録するとします。
人物以外の絵柄が入ってくることもあり、人物以外は未知の平網で着色されていることにしちゃおう。
 …まその、処理そのものではなくエラー回避についてのエントリなので深く考えないように(懇願

・許容量0でピンポイント色域指定
  注:Lab値で記録されるので、実行時のカラー設定が記録時と不一致だとコケます
・選択ハニーを変更(拡張2px)
・塗りつぶし(体色:比較(暗))→今回は主線がK100なのでCMY版にだけ作用します
・選択を解除
〜〜2人分の色でくりかえし〜〜
  …ってなとこでしょうか。もっとラクできるんでしょうか。わかりませんが…

いちおう処理結果。
 ややかぶさってます。

で、複数枚の画像に対しこのアクションでバッチ処理した際、
狙った色のピクセルが存在しないと選択ハニーが作られず、後の処理でエラーが出て止まります。
軽い足取りでトイレから戻ってみるとガックリしちゃうわけ。

そこで、対策。
選択させる色がないなら用意しとけばいいじゃない。

以下の3つのコマンドをアクションに追記します。
・カンバスサイズ…
 基準位置:右上 幅:10px 高さ:空欄 相対:オン カンバス拡張カラー:ホワイト
・カンバスサイズ…
 基準位置:右上 幅:10px 高さ:空欄 相対:オン カンバス拡張カラー:その他(体の色1を指定
・カンバスサイズ…
 基準位置:右上 幅:10px 高さ:空欄 相対:オン カンバス拡張カラー:その他(体の色2を指定

この3つを記録したらアクションの先頭にドラッグ移動。
 これで選択ハニーがありません的エラーは回避されます。
 一度目のカンバスサイズ(白)は、2pxのトラッピングにより元のカンバス範囲内に色が入ってしまうのを手前でせき止めて防ぐ、という目論見があります。

最後に、もうひとつ追加します。
・カンバスサイズ…
 基準位置:右上 幅:−30px 高さ:空欄 相対:オン カンバス拡張カラー:てきとう
これはアクションの末尾に配置。最初に広げたのと同じ分だけ小さくして元のサイズに戻すわけ。

これで吠え面をかく要素はひとつ潰せたわけです。

…といった感じで、
 条件が合えば処理A、合わなければ処理B というのはなかなか難しいですが、
条件が合えば処理A、合わなければ(結果的に)何もしない
 というフローなら場合によっては可能なわけです。

どなたかの何かしらの参考になれば幸いなんですが…
 続きは反応如何ということで。

でーす。

Photoshop:ススケた画像を戻すスクリプト

『Photoshopの秘宝 発掘チャンペーン』ってやってますね。
もうすぐ終わりますけどね。
なんでも優秀作品には次期バージョンのPhotoshopが贈られるというので出してみてました。
が、普通にノミネートまでは通るだろうと自信満々だったのを見事に打ち砕かれました。
例によって「そんなの気付かない方がどうかしてる」、「知らない人が悪い」、
…と言いたくなるような、しょっぱい小技ばっかしがノミネイてる中で。
負けた身でこういう事言うとすごくかっこわるいのは承知ですよ。ええ。

あ、出したのはコレです。応募タイトルは「半透明ピクセルを不透明にする」



opacity_Enhancer.zip
PhotoshopCS〜CS5.1(Mac)
PhotoshopCS2〜CS4(Win)で動作確認済み。CSで使う場合は拡張子を「.js」に変えてください。



ここのblogで一番最初にお出ししたネタである変態アクション
「ススケた画像を戻す」の、solid、mild の2つを合わせてスクリプトに仕立てたもの。
solidかmildかの選択は途中のダイアログにハイイエかイイエスで分岐。
アクションだった時は使用環境のアルファチャンネルの設定状況により
動いたり動かなかったりしていた恐れがあったのを徹底解消。

用法例
いろいろな経緯でレイヤー不透明度を100にしてもピクセル不透明度が落ちている、
まあそういうレイヤーを選択しておきます。
レイヤーのマスクは無視されますが、処理後の効果を確認する為に一旦オフしておくのをおすすめします。
例では虹のレイヤーをアゲます。全体が透けていて、足元はとけ込んでいます。

スクリプト実行。なんかちゃかちゃか動きます。
そして途中でなんか訊いてきます。

これに「ウン」と答えれば、すべてのピクセルが不透明度100%になり完了。
当然アンチエイリアスも失われますので注意。

対して「ウウン」と答えれば、レベル補正ウィンドウが開きます。
ここで任意の不透明度に調整してから続行。
例では足元の中間調を残しつつ虹の上部を飛ばしています。

で、それが反映されて完了。

あ、いずれの場合も取り消しは『困+Z』一発で戻るよう設計されています。

本来は出力先をレイヤー、レイヤーマスク、選択ハニーなどUIで選べれば便利なんでしょうけど
秘宝キャンペーンは画像3枚で簡潔に説明しないといかんかったので割愛しました。
それに使用頻度からしてもこれで十分なんじゃないかと。
どうしてもなら、元レイヤーを複製し片方をSOLIDで処理し、
オリジナルレイヤーでマスクを作ってしまえば微調整には事欠かないであります。
それぐらいはわかるだろう。わかるといってくれ。考えないでくれ。自然と手が動いてくれ。

…です。 でーす。
いちおう、メニューや基本機能にないクールな物を提供しているつもりです。
もう、自信あったんです。クソ素材を受け取って働く身としては非常に有用なのです。
でもノミネイてませんでした。

なんでか。なんでなのか。

(日)ほんとはすごくないから
自分が知らないだけで、実際はピクセルごとの不透明度アゲは容易に行えるのだとしたら‥
いや、だとしたらどなたかやりかた教えてください。。
(月)資格者でないと判断された
職場環境で書き上げてその場で動作テストして応募した。
応募の必要事項記入欄に「今回使用したPhotoshopは製品版?体験版?」とあり、
職場の持ち物なので前者にチェックした。名前は自分で。いや、この線はないか
(火)出来レースだから
普段からblogやtwitterのTLでアホビだのヒドビだのゲドビだの
悪口ゆってる人だとダメなのかも知れない。
(水)応募に失敗している
フォームから応募し、別途メール添付でスクリプトを送付したが、
応募確認や受信確認のメールは一通も家に届かなかったのだ。これがあやしい。
(木)素材に恵まれている人にもピンとこないかも
基本的には困った時のための手段であり、一見して地味ではある。
何の問題もない素材を存分に使いまくってノリノリのイケイケでイェイイェイして
グラフィックデザインを謳歌している連中には無縁の技術かも知れない。
そういう奴らには未来永劫わかってもらえないんだとは思う。

うん、たぶんこのどれかだろう。いや全部だろう。
しかし誇りは捨てないぜ。

だれかPhotoshopCS6ください。