IFA_id/01_各コントロールの名称と役割

リファレンスマニュアル トップページへ

ここで全部覚える必要はありません。
以降の説明ページで順を追って使っていきます。




Open

開始ボタン。選択された2つの画像をPhotoshopで開きます



Duscess

確認ボタン。重なった実画像をダス/ケスします


rotate I/O

演算値に基づく回転をかけるか、アタリ画像と水平を保つかの選択


Apply

アタリ画像を実画像に差し替え確定します


Dismiss

開始前の状態までドキュメントの作業履歴を取り消します。

上記5つを基本コントロールとします。
以下は、パスを3点以上打った時のみ操作可能となります。

─Scales─

Average

縦と横の平均の倍率



Max

縦と横の大きい方の倍率


Min

縦と横の小さい方の倍率


Each

縦と横の倍率をそれぞれ非連動で合わせる

─Fit to..─

1st pathPoint

1点目に打ったパスの座標で位置合わせ



Center of pathBounds

パス全体のバウンディングの中心座標で位置合わせ

リファレンスマニュアル トップページへ

IFA_id/00_はじめに

IFA_id(Image Fitting Assistance)は、InDesignCS3以降対応(Mac/Win)の、
トリミングの異なる2つの画像をばっちりめに差し替えるためのツールです。Photoshopを併用します。
ちょこちょこ拡大縮小・回転・移動して、
削除/取り消し で確認しながら追い込んでゆく、
というDTP出力オペレーター全員がやっているかっこ悪い作業を、

きれいに一発でかっこよく済ませられる補助ツールです。


【IFA_idの利点】

・精度が高く迷わない、そのぶん目にやさしい。大量の作業では大きく差がつきます。
・Photoshop側とInDesign側で複数員による分担作業が可能(その場合は要・画像保存)
・絵柄の異なる画像を同じ配置サイズで差し替え、などにも便利
・新レイアウト指示のトレペが貼られた校正紙もスキャンすれば容易にばっちり配置可能


ダウンロードページへ(Vector)

※リンク先では「動作OS: OSX 」となっておりますが、Mac/Win両対応です。
Windowsの方もダウンロードは上記からお願いします。
文書作成>デスクトップ・パブリッシング というカテゴライズ上の都合です。


インストールと準備

IFA_idは単一のスクリプト書類のみで動作します。
ダウンロード後、所定の場所へ置いて下さい。
下記ディレクトリ内に置いたフォルダの中に置いても構いません。
また、エイリアスを置いても動作します。


〈Macintosh〉

Adobe InDesign アプリケーションフォルダ → Scripts → Scripts Panel
または
ユーザ → [ユーザ名] → ライブラリ → Preferences → Adobe InDesign
→ Version *.*-J → Scripts → Scripts Panel


〈Windows XP〉

Documents and Settings → [ユーザ名] → Application Data
→ Adobe → InDesign → Version *.*-J → Scripts → Scripts Panel


〈Windows Vista および Windows 7〉

ユーザー → [ユーザ名] → AppData → Roaming
→ Adobe → InDesign → Version *.*-J → Scripts → Scripts Panel

詳しくはこちらを参照して下さい。
http://help.adobe.com/ja_JP/indesign/cs/using/WS0836C26E-79F9-4c8f-8150-C36260164A87a.html

InDesignのメニュー → ウィンドウ → 自動化 → スクリプト で表示される「スクリプト」パネル内に
IFA_id_1.0.jsx が見えていればOKです。
アンインストールは、このスクリプトを削除するだけです。初期設定ファイルの類はありません。

スクリプトパネルから「IFA_id_1.0.jsx」をダブルクリックすることで起動します。

初回の起動およびシェアウェア未登録の状態では、下記のダイアログウィンドウが表示されます。

続いて、現在InDesignを起動しているシステム情報を元に生成された英数のID番号が出ますので、
登録フォームにペーストし、ベクターのダウンロードページからシェアウェア登録して下さい。
銀行振込を希望の方はblog右側プロフィール欄のメールアドレスまで、ID番号を添えてご連絡下さい。
登録後、専用パッチスクリプトが送付されます。
領収証の発行は当方の悪筆による手書きの物となります。必要な際はメールにてお申し付け下さい。

入手した専用パッチスクリプトを、上記同様にInDesign上から実行すると、
インストール済みのIFA_idの一部がお使いのシステム専用として書き替わり、
以後正規版としてご使用いただけます。
パッチ処理後の専用パッチスクリプトはスクリプトフォルダ内から除外して構いませんが
アップデート版の公開時、再び必要になりますので、大切に保管しておいて下さい。
パッチスクリプトの再発行は致しかねます。

※ID番号はコンピュータのシステム情報から生成され、パッチスクリプトはそのID番号から生成されます。
従って、ID番号を発行した以外のコンピュータでは登録済み製品としては動作せず、デモ版となります。
複数のコンピュータでご使用になる場合は、その台数分のシェアウェア登録が必要となります。
また、登録時に申請したID番号を発行したコンピュータ本体内であっても、
別のシステムで起動されている場合は登録済み製品としては動作しません。
※OSの再インストールなどについても、別システムとして判断する事となります。

未登録の状態では、操作可能なのはOpenボタンのみとなります。
画像フィッティング直後、アラートウィンドウが表示され、
操作開始の前まで戻ります。やり直し履歴は破棄されます。

導入ご検討にあたり、まずデモ状態で
基本操作の簡単さ、差し替えの精度などをご確認頂ければと思います。
また、ご使用になるInDesignとCSバージョンの異なるPhotoshopしかお持ちでない場合、
動作するかわかりかねます。デモ動作でご確認下さい。
バージョン1.30より、CSバージョンの異なるPhotoshop(CS3以降)でも動作対象となりました。


免責事項

・動作確認については万全の勢いでしておりますが、
本品の使用を原因としたハードウェア・ソフトウェアの不具合、
また本品を使用して作業されたInDesignドキュメントの破損・作業ミスなどについては一切の責任を負いかねます。
・本品の二次配布については特に制限しませんが、必ず当ブログ経由でのみ行って下さい。
・本品のプログラム内容の改変は禁止とさせて頂きます。
・本品の著作権はウチに帰属します。
・再現性の確立できる不具合については、発生状況を伝えていただく事で出来得る限り解決に努めますが、
アプリケーションのバグなどの兼ね合いもあり、必ずしも解決できるとは限らない旨、
なにとぞご了承下さい。

リファレンスマニュアル トップページへ

IFA_id/過去に旧バージョンを試された方へ

IFA_idの過去の公開バージョンは0.94までとなります。
以後、自分用に修正を繰り返して現在に至ります(公開当時から今まで反響ゼロだったので)。
変更点を列挙しておきますので、0.94までを使って「ここが困る」と思い当たった箇所があれば、
以下の修正点に含まれているか確認してみて下さい。

0.94〜0.99の変更点
・Open(旧:Add)後からApplyまでの間、アンカーポイントをOpen実行前の状態に戻して微調整しやすくした
IFAは画像の変形に左上のアンカーポイントを使うため、ドキュメントの変形基準を左上にします。
それをやりっぱなしだったのを、一時的な物に変更しました、ということです。

・パスポイント1個+進行方向に伸ばしたハンドルの座標 でもアンカー2個として判定可能に
テン、テン、と2点打つべきパスを、テンーーー、と1点打ち伸ばした物で代用できます。
ズボラ打ちで済む場合におすすめ。

・元リンクの親フレームにペーストする前にレイアウト上のクリッピングパスを解除するように変更
比率で言えば困らされる事の方が圧倒的に多かったので、こういう仕様としました。

1.00の新しい機能
・MacOSX上のファイルパスの不具合を完全に解消(したと思う)
濁音、全角記号、丸数字など、すべてクリアしました。もう安心です。

・無関係な画像が開かれていても動作するように改善
以前はあらかじめ全ての画像を閉じておく必要がありました。

・Photoshop書類じゃなくても開けるよう改善
以前はクリエータ不明の画像は「プレビュー」などで開かれてしまいました。

・rotate I/O をボタンからチェックボックスに変更。
以前はトグル式のボタンでした。まず回転ありき、イヤならオフ、という流れでした。
今回からはあらかじめチェックボックスを任意に設定しておくことで、

  動作と確認の無駄をひと手間減らしました。

・duscessの挙動を不透明度切り替えから削除/取り消しに変更
透明オブジェクトがゼロのドキュメント上ではいたずらに処理が重くなっていたので変更しました。

・パス3個以上のとき、平行移動のキーポイントを二択に
①1点目のパスポイント座標②全てのパスポイントの(バウンディングの)中心座標

  から選択可能にしました。
この中心座標も以前は算出方法が誤っていましたが、より自然な方向に修正しました。

・反転オブジェクトのバグ修正
以前はシンプルな物しか対応しませんでした。今回は左右反転、上下反転とも動作確認済み。

・transformメソッドを使用
以前は移動してから縮小してから回転してからホイ、という動作でした。。

・duscessを1クリックに変更
以前はクリックごとに ダス、ケスがトグルしていましたが、
今回は1クリックすると実画像が約0.6秒間どいてくれる仕様としました。

・実画像が下位階層にある場合、アタリ画像と同一のレイヤーへ移動する
以前はアタリ画像の真下へ潜ってしまい精度の判別ができなくなってしまってました。

なお、過去に搭載されていた機能のうち
「アタリ画像がリンク切れの場合はプレビュー情報をコピーして新規Photoshop書類にペーストした物をアタリ画像として扱う」はクリップボードの内容転送時間にバラつきがあり、かつフィッティング精度もまったく使い物にならないため、廃止としました。

リファレンスマニュアル トップページへ