Photoshop:ススケた画像を戻すスクリプト

『Photoshopの秘宝 発掘チャンペーン』ってやってますね。
もうすぐ終わりますけどね。
なんでも優秀作品には次期バージョンのPhotoshopが贈られるというので出してみてました。
が、普通にノミネートまでは通るだろうと自信満々だったのを見事に打ち砕かれました。
例によって「そんなの気付かない方がどうかしてる」、「知らない人が悪い」、
…と言いたくなるような、しょっぱい小技ばっかしがノミネイてる中で。
負けた身でこういう事言うとすごくかっこわるいのは承知ですよ。ええ。

あ、出したのはコレです。応募タイトルは「半透明ピクセルを不透明にする」



opacity_Enhancer.jsx
PhotoshopCS〜CS5.1(Mac)
PhotoshopCS2〜CS4(Win)で動作確認済み。CSで使う場合は拡張子を「.js」に変えてください。



ここのblogで一番最初にお出ししたネタである変態アクション
「ススケた画像を戻す」の、solid、mild の2つを合わせてスクリプトに仕立てたもの。
solidかmildかの選択は途中のダイアログにハイイエかイイエスで分岐。
アクションだった時は使用環境のアルファチャンネルの設定状況により
動いたり動かなかったりしていた恐れがあったのを徹底解消。

用法例
いろいろな経緯でレイヤー不透明度を100にしてもピクセル不透明度が落ちている、
まあそういうレイヤーを選択しておきます。
レイヤーのマスクは無視されますが、処理後の効果を確認する為に一旦オフしておくのをおすすめします。
例では虹のレイヤーをアゲます。全体が透けていて、足元はとけ込んでいます。

スクリプト実行。なんかちゃかちゃか動きます。
そして途中でなんか訊いてきます。

これに「ウン」と答えれば、すべてのピクセルが不透明度100%になり完了。
当然アンチエイリアスも失われますので注意。

対して「ウウン」と答えれば、レベル補正ウィンドウが開きます。
ここで任意の不透明度に調整してから続行。
例では足元の中間調を残しつつ虹の上部を飛ばしています。

で、それが反映されて完了。

あ、いずれの場合も取り消しは『困+Z』一発で戻るよう設計されています。

本来は出力先をレイヤー、レイヤーマスク、選択ハニーなどUIで選べれば便利なんでしょうけど
秘宝キャンペーンは画像3枚で簡潔に説明しないといかんかったので割愛しました。
それに使用頻度からしてもこれで十分なんじゃないかと。
どうしてもなら、元レイヤーを複製し片方をSOLIDで処理し、
オリジナルレイヤーでマスクを作ってしまえば微調整には事欠かないであります。
それぐらいはわかるだろう。わかるといってくれ。考えないでくれ。自然と手が動いてくれ。

…です。 でーす。
いちおう、メニューや基本機能にないクールな物を提供しているつもりです。
もう、自信あったんです。クソ素材を受け取って働く身としては非常に有用なのです。
でもノミネイてませんでした。

なんでか。なんでなのか。

(日)ほんとはすごくないから
自分が知らないだけで、実際はピクセルごとの不透明度アゲは容易に行えるのだとしたら‥
いや、だとしたらどなたかやりかた教えてください。。
(月)資格者でないと判断された
職場環境で書き上げてその場で動作テストして応募した。
応募の必要事項記入欄に「今回使用したPhotoshopは製品版?体験版?」とあり、
職場の持ち物なので前者にチェックした。名前は自分で。いや、この線はないか
(火)出来レースだから
普段からblogやtwitterのTLでアホビだのヒドビだのゲドビだの
悪口ゆってる人だとダメなのかも知れない。
(水)応募に失敗している
フォームから応募し、別途メール添付でスクリプトを送付したが、
応募確認や受信確認のメールは一通も家に届かなかったのだ。これがあやしい。
(木)素材に恵まれている人にもピンとこないかも
基本的には困った時のための手段であり、一見して地味ではある。
何の問題もない素材を存分に使いまくってノリノリのイケイケでイェイイェイして
グラフィックデザインを謳歌している連中には無縁の技術かも知れない。
そういう奴らには未来永劫わかってもらえないんだとは思う。

うん、たぶんこのどれかだろう。いや全部だろう。
しかし誇りは捨てないぜ。

だれかPhotoshopCS6ください。

 

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