InDesign:自由変形で拡大・縮小すると取り残されるテキスト属性をまとめたよ

もうこれ、「そんなこと通常やりませんし」って言われたらそこで試合終了のやつなんですが。

テキフトフレームを自由変形(など)で拡大縮小。
見た目で文字サイズを決めるというか、ダイナミックテキストみたいな使い方、InDesignでは普通やらない。
けど、組版の仕事では考えにくいというだけ。
別にアプリで禁止はされていない。好きに使えばいいじゃんすか。

で、タイトルの通りなんですが、拡大・縮小についてこない属性ってのがいくつかありまして。
洗い出してまとめました。ぜんぶ日本語だけの機能です。


たしかめかた

テキストフレームに文字を入力して、ありったけの装飾を入れて、コピー。
ぜんぶアウトライン化して、色を変更。
「元の位置へペースト」して、なんとなく背面にまわしてしまいましょう。
これで準備できました。

で、すべてを選択して、自由変形でドカーッと拡大してみたのがこれ。イヤじゃないですかこれ?

以下の属性が取り残されたのがわかります。
・縦中横のシフト量
・割注:行の間隔
・ルビ:親文字からのオフセット
・圏点:親文字からの間隔

日本語だけの機能って、日本人しか困らないからなかなか直してもらえない印象が強いです。
せめて抗いましょう。UserVoiceに投稿済みです。お気持ちがあれば賛同いれてください。
 ↓

オブジェクト拡大・縮小に応じない いくつかのテキスト属性がある

InDesign:単位ごとにshiftキーの増減量がちがうの知らなかったのでまとめました(2026)

どうもどうもどうも。
先日、やっとこさUXPプラグインTambolessをリリースする際、アイコンの不備だかなんだかで3度もリジェクトくらいまして。4度目を提出したものの既にもう諦めムードで。
その審査の待ち期間にヒマを持て余して新機能を実装してしまい、いろいろ迷ってる間にまさかの審査通過。
だもんで、とりあえずの形で公開したんでした。

で、用意しておいた新バージョンをすぐさま提出しようと、新機能にまつわるスクショを作成してて、「グローバルな人気者にしたいので単位も海外スタンダードなやつにしよっと」って環境設定を変更したとたん、驚きの…いや、単に不勉強なせいで、予想外の挙動をしたんでした。


InDesignの変形パネルに的を絞っての話ですが、
・値のフィールド内で↑/↓キーを押すと自然数に繰り上げ/繰り下げしながら増減
・shiftキーを押しながら↑/↓キーを押すと10の倍数に繰り上げ/繰り下げしながら増減
だと思ってました。…思い込んでました。

よくよく思えば、文字まわりで級だの歯だのは5の倍数に増減してんじゃんよ、と気づいたのはそのあと。

せっかくなので2026バージョンで全ての単位を検証して表にまとめました。
一緒に驚いてくれるとうれしい。不勉強は自分だけじゃなかったんだって安心したいw
くわしい方、不備があればお知らせいただけるとありがたいです。

名称 英語版の名称 表記 スナップ

shiftキー併用時のスナップ

自分のための備考
ポイント Points 1 pt 1 10  
パイカ Picas 0p1 0p1 1p0 0p1は1pt、0p12で1p0へ繰り上げ、6p0(72pt)で1 inch
インチ Inches 1 in 1/16 1/4  
デシマルインチ Inches Decimal 1 in 1/16 1/4 使用上、インチと差分なし(どなたか教えてください)
ミリメートル Millimeters 1 mm 1 10  
センチメートル Centimeters 1 cm 1 10  
シセロ Ciceros 0c1 0c3 1c0 0c12で1c0へ繰り上げ。ヨーロッパの文字組版で使用されるらしい
アゲート Agates 1 ag 1 10 新聞の出版に使われる単位(知らない…)
ピクセル Pixels 1 px 1 10  
歯 Ha 1 H 1 5  
アメリカ式ポイント point 1 ap 1 10  
U U 1 u 1 8 新聞の出版に使われる単位(知らない…)
倍 Bai 1 bai 1 5 新聞の出版に使われる単位(知らない…)
ミルス Mils 1 mils 1 5 1/1000 inch
カスタム Custom 1 pt 1 10 ポイントと同じ。定規の目盛り間隔をカスタマイズ可能

どうでしょう。ふだん仕事で使う単位しか用事がないので、とくにインチが1/16ごとに増減するのとか、ほんと意外でした。シセロも0.3ずつなんだなあ。
↑/↓キー押しても小数が見えてしまい、肝が凍えましたわ。

それと、末尾の「カスタム」についても以前一回調べて把握してたんですが今回きっぱり忘れてました。
基本はポイントと同じで、定規の間隔だけが変わるんですわこれ。

Tamboless 1.0.0では、「10倍は大げさだよう」と自分本位にshiftキーで±5 と仕様を定めたんですが、
上記のように全部が全部±10ではないとわかった今、次のバージョンではほぼ完全に標準仕様を踏襲する予定です。
がんばれチャピー(チャピーかよ、とか言わない)。

InDesign:UXPプラグインリリース。名前はTamboless

はじめに

どうもどうも。
UXPの習得について、老いの加速もあって、これまでの学習法では厳しいと考え、
いったんチャピーに一任して全部書いてもらいました。
だいたい感じをつかむことができたのでおっけーです。

と同時にUIの不自由さを噛みしめました。
CEPせっかくなじんできたのに。やりようはあるのかなあ。


いれかた

さて、やっと完成した成果物ですが、Adobe Exchangeへの公開が通りました。
InDesign 2024以降で動きます。さようならごめんね2023。

https://adobe.com/go/cc_plugins_discover_plugin?pluginId=c8a6d414&workflow=share

CEP作品「AlignXY」(タテヨコいっぺんに整列)と同様、Creative Cloudで管理できます。


つくったきっかけ

使い方の前に、作業中にもどかしい思いをした事例を紹介しましょね。

事例1:部分的に整列したいけどグループ化しとうないんじゃ

主に座標値のコピペだけで整えていきたいことがある。

事例2:パスの座標で整列したいんじゃ

実は整列・分布って、常に線の外側座標が使われるんですよ。visibleBoundsってやつです。
「境界線の線幅を含む」on/off関係なし。たまに地味に困る。
パスの境界でととのえていきたいことがある。geometricBoundsってやつで。

事例3:座標主体で変形したいんじゃ

寸法はなりゆきで座標だけが指定されること、わりとよくある。
いちいち引き算してオブジェクト幅を出してやらないといけなかったりする。

みたいな状況で、チョッカン的に使えるやつを目指してつくりました。


あそびかた

プラグインメニューから起動します。
(以下、スクショは開発中のものを含みます)

ところでレイアウト、崩れてない?

もし、この時点でレイアウトが崩れちゃった、あなた。そう、あなた。
macOSで、アプリケーションフレームをOFFにして、UIサイズを最小以外にしてる人ですね?
我はなんでもお見通しぞです。

これはUXPの仕様で、現状では改善できません。仕方ない。ああ仕方ない。
・UIサイズを最小にする
・アプリケーションフレームを使用する
・macOSをやめる
などの対策が考えられますが、それは負けだろう。癪だろう。

いろいろやっているうちに、以下の手順で直るところまで究明しました。
自分をほめたい。よそんちのUXPプラグインにも通用します。参考にどうぞ。
・アプリケーションフレームを一旦使用
・<< をカチしてパネルアイコン化(今回UXPの仕様により、かわいいアイコンは出ません)

・パネルボタンをクリックしてUIを出す

・>> をカチしてパネルアイコンを展開
・アプリケーションフレームを不使用
手順は以上です。まあ、それを起動のたんびにやることになります…合掌


まあ、それで、操作なのですが、見たまんまです。
Top, Left, Right, Bottom の4つのフィールドにはそれぞれコピー/ペーストボタンがついてます。
※ チワワ/プードルボタンではありません
フィールド内で↑↓キーが使えます。整数値繰り上げ下げされます。shiftキー併用で5ずつ増減します。
フィールド内は単位つきの値を使えますが、計算式には対応してません。

「境界線の線幅を含む」チェックは、標準の変形パネルのメニューにあるやつと完全に同期していて、どっちかをいじるともう片方も変わります。

フィールドの値は以下のタイミングで更新されます。
・オブジェクトを選択したとき
・Tambolessまたは変形パネルで「境界線の線幅を含む」チェックを操作したとき
・フィールドの値を変更したとき
・Tambolessのパネル上にマウスが乗ったとき

中央の錠ボタンは選択オブジェクト群の寸法ロックです。
ロック状態では座標の変更 = オブジェクトの移動、
アンロックでは座標の変更 = オブジェクトの変形 となります。
まあ、なんか、わかりますよ、さわれば。

いったん、以上がv1.0.0の感じです。つかってみてね。