どうもどうも。
泥作業オペレーターの悲願である
「あっちこっちに同じ文字を何度も何度も何度も何度も打つ時」
とか、あるじゃないですか。まあ、あるんですよ。
え、コピペしろって? まあねえ。そうなんですけど…
昔、それで寝言をゆったんですわ。
「選択しただけで定型のテキストが入るようにならんかなあ」って。
そしたら、まんまと叶ってもらえて。
当時、感激した記事です。さすがに記事内リンクはすべて切れていますw
InDesign:あっちこっちに同じ文字を何度も何度も何度も何度も打つ時にすごい便利なやつ
ご尽力いただいた信長と秀吉のお二人には、ほんとにもう感謝で。オッス、オラ家康!
今でも足を向けて寝られないので、毎晩北枕です。あれ、西か。西だわ。
ところがこれ、CS6当時の話で、当時のエクステンションはFlashベースだもんで、
CC2015の頃にはもう使えなくなっちまいまして。はかないよ。
(実際にはCC2019を作業メインにするまでずっとCS6を使ってたので寿命はもう少しあったが)
以来、作業効率が落ちるわ、キーボードは同じキーばっかり打つからへたっていくわ、散々。
「あたらしいのつくってー」とかおねだりできるほどツラのカワも厚くなくて(ということに)。
いつか、そのうち、自分でなんとか、とかぼんやり思って幾年、
何度かCEP系の案件をいただいたことで、ちょっとずつ自由が利くようになり、
ようやく動くものを作ることができましたのでお披露目です。
BOOTHで頒布を開始しました。
導入までの流れ
ダウンロードとインストール
ご購入はこちらから。BOOTH「鯵屋」
購入後にダウンロードできるzxpファイルをインストールする必要があります。
インストールについては有志の作成したエクステンション管理アプリを利用してください。
下記2点いずれかで。どちらも良好に動作しています。管理アプリはMac/Winに応じたものをどうぞ。
エクステンションが正しくインストールされた場合、InDesign再起動後、メニューの ウィンドウ > エクステンション に「jsxTimer」が現れます。
※初回の起動時は登録前ということで、まだ機能制限がかかっています。せこいです。
当時の物に対して、ガワ(UI)だけはなるべく忠実に模倣しました。
中身は、できればまるっともらってラクしたかったんですがスキル的に無理だったため一新しました。
どんなもんなのか
端的には、
一点時間おきにスクリプトを実行するもの。現状、テキストにしか使えなくしてあります。
詳しくは、
一定時間おきにInDesign上の選択範囲をみて、前回と違っていたらスクリプトを実行します。
なので、操作してないのに延々スクリプトが走ということにはなりません。
あのー、お鍋の吹きこぼれ防止装置みたいなもんです。
外観はこんなかんじです。
一番上から、
- delay: 繰り返しのディレイ間隔 1/1000秒
- storage: 入力する文字列
- regist: 文字列ボタンを作成
- delete: 文字列ボタンを削除
- その下: 登録済みの文字列ボタン群
- choose jsx folder: スクリプトのたーっぷり詰まったフォルダの丸焼き選択ボタン
- JSXs: フォルダから読み込んだスクリプトのボタン群
クリックしたスクリプトボタンは赤色(アクティブ)になりタイマーが発動します。
スクリプトの不備や選択オブジェクトの属性違いでエラーが起きたときは黄色になります。
もう一度クリックで基本色になりタイマーが解除されます。
ツールヒントあるよ
フライアウトメニュー「ツールヒントの表示」で、上記の説明がひととおり出ます。
見終わったら作業のじゃまになるので再び「ツールヒントの表示」を実行して表示を切りましょう。
実演
実際の動作はこんなかんじです。基本となるスクリプト「文字を挿入」を使用して、
挿入文字列に「です」を入力。
あとはレイアウト上のテキストを選択しただけで「です」が入力されていきます。
デモなので反応遅めにしてますが、実務ではディレイを落とし、もっと瞬間でいきます。
実際この内容だと「正規表現検索置換でよくね?」ともなるんですが…
フリーダムな文字訂正指示に手早く対応できるでございます。
うごかすスクリプトについて
サンプルとして以下のスクリプトを同梱してあります。
- 文字を挿入
- 大文字に変換
- 小文字に変換
- 先頭だけ大文字に変換
- コンストラクタ名調査(入力文字列の欄に返る)
- 登録文字を変換_外部(同梱の「登録変換ソース.txt」とペア。タブ区切りで検索/置換 を記述)
- 登録文字を変換(スクリプト内に検索文字列・置換文字列を記述)
基本的には名前順で並ぶが、ファイル名先頭に「00_」とナンバリングしておけば
優先して前に来る、という仕様にしました。
UI上ではナンバリングと拡張子は省略され、すっきりな表示になります。
それ以外のスクリプトは各自で用意してもらうことになりますが、
ちょっとのスクリプトでも絶大に便利化します。まじです。
書けない人は書ける人つかまえて書かせましょう。
スクリプティングの補足
2つばかし、定数のような変数を用意してあります。
処理内容にそぐわない選択範囲に早い段階で見切りをつけるための仕組みです。
豪華なPCを使っている場合は無視して大丈夫です。
filter: 選択範囲の種別を指定。指定外の属性は調査をスルー。
maxSelectionLength: 選択オブジェクトの最大個数を指定。指定数以上は調査をスルー。
また、実行ブロック内で利用できる変数・関数があります。
詳細はコメントで記載しているほか、サンプルスクリプト内で利用していますので参考にどうぞ。
そんなかんじです。
はかどりすぎて顔がニヤけてしまい周囲に気味悪がられることうけあいです。
どうぞどうぞ。