とまでに極端な罵倒もないもんですが(言ってる)
入稿データの配置画像は全てEPS形式にしろーだとか、文字は全てアウトラインにしとけーだとか、グラデーションを使うなーだとか、ビーボよりウマいのはビーボだけーだとか、
そういううるささの元になったトラブルがあったであろう事実を否定こそしないんですが、だからってInDesignとOTFが主流のこのご時世でなお、何でもかんでもソコに押し込むのはちょっと、盲信もいい加減にしなさいわよ?
と言いたくなった事ってありませんか。 いや、あるんですよ。 思っただけで言ってませんけど。
あと、お友達が迷い込んだ勤め先では「Illustrator5.5時代の名残でアレだからリンク画像の回転禁止」ってトコがあったそうで。
21世紀の話です。
今回は、画像はEPS形式のみを使用してPSDの透明部分をレイアウト上に活かすレシピを。
※以下の手法はあくまでマニュアルの推敲や検証を自分でしようとしないめんどくさがり出力屋を手玉に取る目的の物です。
「なぜEPS以外は(PSDは)ダメって言うのか」をPostScript用語やRIPの性質など交えて完璧に立証できる相手には通用しませんので自己責任でお願いします。ホントのホントにEPS以外ダメな環境なら、たぶんこれもダメです。多分に考えにくくはあるんですが。
まず、元の画像。透明ありPSDです。
今回の為に苦労して創造したオリジナリティ抜群のキャラクター「相ー撲」です。
なんとなく不動産が大好きです。
これを「画像を統合」してEPS形式で保存します。
元画像をもう一度開き、グレースケールに変換(いちおうだけど)。
レイヤーパレットの「透明ピクセルをロック」を押しといて、
黒で塗りつぶします。
これも「画像を統合」してEPS形式で保存します。マスク用画像とします。
Illustratorの新規ドキュメントに、EPSの相ー撲、マスク用画像を続けざまに配置。
何も余計な操作をしていなければ同じ座標に同じサイズで重なるので、
両方を選択して、透明パレットから「不透明マスクを作成」。
たぶんガワだけ見えてる状態になると思うので、そしたら「マスクを反転」にチェック。
確認用に、背面に色のついた長方形を敷いてみました。いけてますねえ。
これをai形式で保存。PDF互換のチェックは必須。
ここで何らかのツッコミが入りそうなら、
素の画像じゃないからEPSじゃなくていいんだもーん
と、精一杯の憎たらしい顔で言ってやります。
レイアウト先がIllustratorならこのまま使用してもよし、改めて配置してもよし。
今回はせっかくなのでInDesignに配置します。
(某掲示板で「せっかくなので」が流行してるっぽくておもしろい。デスクリムゾンかっ)
はい、お見事。
でもちょっとガビガビ?
表示画質を「高画質」にして再度確認。
はい、お見事。
でもまだちょっと違和感?