IFA_id/06_もっと編 その2

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備考

・パス3点以上の時の回転値は、1点目と2点目からなる直線だけで求めています。
・商業印刷という主な用途の性質上、シアー処理は「あり得ないので」未対応としました。
・実画像の変形は、実画像そのものの座標系を基準として行われます。
このため、タテヨコのサイズ比が合わず、かつ角度も違う画像間の場合は、

 回転角の演算結果に差異が生じます。
図はAverageで合わせた結果です。

これをEachで合わせたとき、実画像の絵柄に傾きがあると
水平状態の画像に対して非連動で縦・横の拡縮がかかるため、
絵柄は見た目シアーがかります(見た目の意で、InDesign上のオブジェクト自体にはシアーはかかりません)


これは実画像のタテ及びヨコの拡縮方向が実画像に対して水平・垂直でないために起こる現象です。


実画像に必要とされる拡縮の方向が水平・垂直な場合、アタリ画像に完全フィットします。

以上、性能上の限界として紹介させていただきました。

繰り返しになりますが、目的通りにフィットする、しないに関わらず、
画像のシアー処理はもとより、Eachボタンによるフィッティングは
商業用途の印刷物で画像を使用する上では「あり得ないので」ご注意下さい。

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IFA_id/05_もっと編 その1

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IFA_idは、2点打ち込んだパスからなる直線の情報をもとに倍率・回転角を、

 そして1点目のパスの座標から平行移動量を算出します。
この直線は斜めに走る事が多々ありますが、
アタリ画像と実画像の縦横比が異なる場合、実画像の回転角は著しくアホになります。

点1と点2の座標をそれぞれ合わせるため、斜めに合わさるカタチとなるわけです。

本項では、上記のケースへの対応として用意された
「Photoshop書類に打ち込む作業用パスのポイント数を3点以上で実行した際の挙動」
について説明します。

パス3点以上で、もれなくIFA_idパレットの右半分及び下段のボタン群が操作できるようになります。
ちょっと見づらいですが、外罫に沿ってパスを打ちました。

以下に、4つのボタンと2つのラジオボタンの挙動を示します。


─Scales─


Average

タテヨコそれぞれの拡縮の平均値で変形します


Max

タテヨコそれぞれの拡縮のうち、大きい方で変形します


Mix

小さい方でアレします


Each

タテヨコそれぞれ非連動で変形します

※実際に実画像をタテヨコ非連動の倍率で配置するケースはあり得ないとは思いますが、まあオマケです。

なお、rotate I/O のオンオフによる再演算は暫定的にAverageを使用します。
その後、改めてお好みのボタンを操作して下さい。


─Fit to..─

ラジオボタンは選択しただけではドキュメントに反映されず、選択後に上記ボタン群を操作する必要があります。



1st pathPoint

パス2点の時と同様、1点目のパスで位置合わせをします

<例>Average

 

<例>Max
 

<例>Min


Center of pathBounds
(こちらがデフォルト)
各パスポイントごとの測距値から平均値を出し位置合わせします

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IFA_id/04_こんなときにも便利

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●図版差し替え

図版の変更により、まったく絵柄の異なる画像に差し替える時など、大きさ・回転角・位置をおおよそ合わせる事ができます。
極端な例ですが、焼き鳥の画像などは串の両端にパスを打てばばっちり合うわけです。


しかし、つくねは串が2本刺さっている為、ちょっと手心が必要です。。


●切り抜き外の絵柄も参考に

一般に、クリッピングパス作成済みの画像をレイアウト上で操作する場合は
切り抜き範囲内の絵柄のみで判断する事となりますが、IFA_idはPhotoshopで画像を開く性質上、
クリッピング範囲外の絵柄部分をフィッティングのダシに使う事ができます。
これも極端な例ですが、真ん丸の無地のお皿に入ったスープなどではどうでしょうか。


※画像は「無料・許可不要のフリー写真素材」
http://photoga.blog45.fc2.com/ さん
から使用させていただきました


●複数作業者による共同作業が可能

一方のオペレータが画像に作業用パスを打ち保存、もう一方のオペレータがレイアウトデータ上でIFAを操作という分担作業が可能になります。

 みんなで一緒に仲良く帰れます(実際には数分ズレますが、きっとあなたを待っててくれると思います)。

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